「ボクセルポリゴンな日々」 - UnityでMakersとVRをつなぐ挑戦 -

Unityプログラムで3DCGアセットデータをVRや3Dプリンターで利用可能にする最新技術や関連最新情報を紹介します。

立体出力ニュース(2013.01.29版)

2013年01月29日 20時14分04秒 | 立体出力(技術およびサービス)



本日はツイッター上で頂いた最新ニュースを元に日記を書きます。ネタを御提供頂きましたボンクラーズ総長さん、iJet.Incさんに感謝します。



1.3Dスキャナの有効な活用例

Artecでキャプチャした恐竜の頭蓋骨を3D印刷

これは教えて頂いたサイトなのですが、3Dスキャナの有効な活用法として恐竜の化石などの3DCGデータ化と保存、そして立体出力による模型の配布の実例を示しています。

確かに物の形を保存し後世に伝えていくという意味で3Dスキャナを利用するという発想は大いに有効だと思います。

また、教育のためにスキャンされた3DCGデータ(例えば化石や文化遺産等)を3Dプリンターで出力すれば、教育向けにはこれ以上ない優良な教材となります。

個人的に自分が残したいと思う形を3Dスキャンで記録し立体出力で形にするという行為が十分有効であり、多くの人間がそれに興味を持っているという事が、
先日終了したOMOTE 3D Shashinkanの盛況ぶりで証明されています。


3Dプリンターは0から形を作る人のためだけに存在するものではないことが、この例からも分かります。

こうして有用な3DCGモデルデータがあらゆる手段でネットに増殖する未来がやってくるのです。(^^)



2.3Dプリンターとスタートレックのコラボ

SFドラマ「スタートレック」シリーズ、3Dプリンタでオリジナルフィギュアを製作するため3D Systemsと業務提携(VSmedia)

今後必ず出てくると思ったコラボです。とりわけスタートレックという作品では乗組員が必ず独特の制服を身につけている事が知られているため、コスプレをフィギュアに身代りさせてそれを記念に立体出力するというアイデアが生きてきます。

これは版権キャラクターモデルのフィギュア化ではないのですが、自分も作品世界にどっぷり浸かりたいという人にはお勧めです。特に熱狂的なファンダムは放っておかないサービスになるでしょう。(^^)



3.アイルランド製の新型フルカラー3Dプリンターの構造が明らかになる


少し前にツイッターで情報が流れていたアイルランド製のフルカラー3Dプリンター「Mcor IRIS 3D color printer」(Mcor technologies社製)ですが、どうやってフルカラー3D立体出力を実現しているのか詳しい情報がなかなか出てきませんでした。

ところが以下の記事(日本語)で詳しく紹介されています。


アイルランド社、普通紙を積層するフルカラーの3Dプリンタ(日本経済新聞・BPニュースセレクト)


紙積層方式を採用し中でEPSON社製のフルカラープリンタが動いているまでは情報を見かけたのですが、上記の記事は接着方法や組み立て原理に至るまで詳しく紹介しています。

紙積層のため強度的にはプラスチック系と比較するとやや劣ると思いますが、紙自体がサポート(オーバーハングな部分を支える緩衝材)になるため自由度がそこそこ高い立体出力が可能ではないかと思われます。

積層精度はそのまま紙の厚さである0.1mm程度という情報があります。しかしもう一つの新しいフルカラー立体出力が実現した事は意義があると思います。



以上、本日は小ネタな内容でお送りしました。(^^)