すみません。また間が空いてしまいました。
実はその間にかなりチャレンジングなことをやっていましたが、それはまた別の機会にご紹介します。(^^;)
ところで冒頭の写真ですが、
前回立体出力の状況を紹介したユニティちゃんフィギュアに自力で塗装したものです。
実は本格的なフィギュアの塗装は人生で初めてだったりします。
色々失敗しているところもありますが、ナントカ誤魔化しました。(^^;)
それではその全工程をご紹介します。
※ ということで、今回はデジタルな作業やプログラムの話題は一切ありません。(汗)
ABS樹脂タイプの3Dプリンター出力品にどうやって着色するか、
その方法を紹介する内容になっていますので、予めご了承下さい。(^^;)
しかしながら、後程公開するユニティちゃんフィギュアを3Dプリンターで立体主力した方が
塗装を行われる場合の参考になると思います。
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ここで、今回の塗装で使用した塗料と工具等についてです。
実際に塗装をされる方は一通り揃えると、実際の作業で苦労しなくなります。
【塗料(実際に使用した塗料)】
・肌色 (マッハ模型鉄道塗料・横須賀線色・クリーム)肌部分に使用
・黄色 (Mr.Colorの基本色・黄色)髪色に使用
・青色 (Mr.Colorのスカイブルー色)服に使用
・茶色 (マッハ模型鉄道塗料・阪急マルーン色)服及び靴・ソックス塗り分けに使用
・橙色 (Mr.Colorのオレンジ色)ソックスと台座に使用
・白色 (Mr.Colorの基本色・白色)白目に使用
・つや消し透明色(Mr.Colorスプレー)
・黒色 (油性ピグメントペン0.1mm・目元周りに使用)
【塗装用具】
・エアブラシ (タミヤ製のエアブラシセットを使用)
・エアー缶 (タミヤ製を使用)
・面相筆 (模型屋で数種類購入して使用)
・塗料皿 (模型屋さんで1セット購入して使用)
・塗料混合瓶 (模型展示会で貰ったもの。あるといろいろ便利です)
・うすめ液 (Mr.Colorうすめ液&エアブラシ用うすめ液・マッハ模型のシンナー)
今回の作業では上記の塗料及び道具を揃えて行ないました。
おそらく最低限の装備だとは思います。
ちなみに、今回の塗装ではあえてグラデーション等の高度なテクニックは行ないませんでした。
自分自身もフィギュアの塗装は初めての経験なので、ベーシックなテクニックの実践に終始しました。(^^;)
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御託はこれくらいにして、
手始めに前回出来上がったユニティちゃん3Dプリンター出力フィギュアをもう一度見てみましょう。
この時点ではまだサフェーサーを吹いた程度の仕上がりです。
ここからさらに表面を削りみ、必要な箇所にパテ盛り修正を行なって、下地塗装の準備を完了させます。
下地塗装直前のユニティちゃんがこちらです。
下地塗装直後の姿がこちらです。
ここから塗装開始です。まずは肌色の塗装から始めます。
でも手持ちにいい肌色がなかったので、一思案した後になんと国鉄横須賀線色クリームを肌色に使ってみました。(ぉぃ
これを・・・、こうじゃっ!!
ご覧のとおり、この時点では何もマスキングしていません。
とりあえず肌色に塗る部分のみにエアブラシで肌色を吹いて塗装しています。
しかし、次からはそうは行きません。
肌色が乾燥したあとで、顔や体にマスキングを施します。
といってもこの時点で体に気を使わず、肌色にかからないよう慎重にマスキングテープを貼っています。
これにエアブラシで黄色を吹き付けます。
続けて服の青色を塗装します。
黄色の時に使ったマスキングのうち、今度は髪の毛をすっぽりマスクします。
更に青色を吹き付けていきます。
続けて茶色を塗装します。
茶色には鉄道模型屋さんのマッハ模型の阪急マルーン色を使ってみました。
流用ですがちょっと深みのある茶色になっています。(^^;)
これもマスキングを事前にしっかり行ないます。
そして塗装します。
この時点で一旦マスクを外してみました。
次は足元のオレンジ色を塗装します。
これも下半身を残して後は全てマスクし、オレンジ色を吹付けます。
ここまで出来た時点でのユニティちゃんです。
ここからはソックスの塗り分けや細かい部分の塗り分けを進めます。
この時、プリンターで印刷した瞳を切り抜いて白目に貼り付ける「開眼の儀」を済ませて、ユニティちゃんを仕上げます。
最後に艶消し透明スプレーを吹き付けて、全体の色調を落ち着かせると完成です。
いかがでしたか。
ここまでで大体4日程度を費やしました。
初めての経験なので手際の悪いところがあると思いますが、
自力でフィギュアを塗装することの大変さが伝わるかと思います。
でも、自力で塗装したフィギュアは愛着もひとしおになります。
ABS樹脂を使用する3Dプリンターは色が付きませんので、
色付きのフィギュアを自力で作りたい方に少しでも参考になればと思います。(^^)