3人目のミクさん、現在絶賛調整中です。
・・・それは置いておいて、
今一度EasyRecasterの開発意義について再考してみたいと思います。
昨今3Dプリンターの低価格化が進んでいることはこのブログの読者諸兄もご存知のことであると思います。
そして、肝心の3Dプリンターを手に入れたとして、
それで何を出力するかについて、いまだに決め手にかける状態である事も
ご存じの方は少なく無いと思います。
これ自体何度も何度も言い続けてきたことですが、
3DCGデータ自体はインターネット上にもゲーム内にも満ち溢れています。
問題なのは、
「それらの3DCGデータが3Dプリンターで出力したいと思える内容なのか?
あるいは出力可能な内容なのか?」
を問い直す必要があるということです。
残念ながら、
ゲーム内の3DCGデータを勝手に吸いだして別の目的で利用することは
「ゲームを楽しむ」ために提供されたゲームコンテンツの本来の目的とは異なるため、
利用契約に違反することになり、最悪のケースでは法的訴追を受ける事態になりえます。
また、公開された3DCGデータについても、
そのデータの作者が「映像制作以外への利用を禁ずる」と宣言していた場合にはそれに従わなければなりません。
現状では、3DCGデータは3Dプリンターで利用する事を想定して公開されたものは殆ど無いということです。
それは、数年前までは3Dプリンターで3DCGデータを立体出力するという行為に非常に多額のコストがかかっていたからです。
そんな沢山のお金を払って3DCGデータから立体物を作成する事に価値を見出す人はいませんでした。
しかし今後は違います。
3Dプリンターは着実に増殖を続けています。
その性能も年々信じられないペースで向上しています。
数年前に1000万円支払わなければ入手できなかった性能が、今は30万円を切る価格で手に入るようになってきました。
そうなると、
3DCG側でも3Dプリンターを視野に入れたデータの配布やゲームコンテンツの展開を積極的に考える必要があると思います。
私は、まさに今がその時代であり適切なタイミングだと考えます。
それ故に、EasyRecasterを積極的にゲーム環境で利用できるようにしていくのが、
VRE Researchが担う最大の使命であると認識しています。
そのために何をすべきか?
既にその試みは始めています。
当初はMikuMikuDanceの3Dプリンター出力アプリケーションを標榜して開発を進める予定でしたが、
コンテンツ的に見てそれは様々なリスク要因を内在していることも昨今わかってきました。
そのため、
3Dプリンターを持っている人がより楽しめる、
システム&コンテンツを提供できるようにすることが肝要であると考えています。
その具体的なプランは近々発表できるよう、現在準備を進めています。
将来、3Dプリンターはあまねく多くのゲームプラットフォームでゲームとコラボできる周辺機器になります。
その日の到来を早めるべく、頑張ってまいります。(^^;)