著者 陳 舜臣
辛亥革命後の中国で、ある宦官に清朝時代の宝物・青玉獅子香炉の贋作をつくってほしいと依頼された李同源は、
名人の弟子というプライドを胸に、本物に勝るとも劣らない見事な品を彫り上げる。
真作として紫禁城内に収められた李同源の獅子香炉は、その後、国共内戦が激化したため、安全な場所に移送することに。
獅子香炉にただならぬ愛着があった李同源も随行するが、宝物が入っているはずの箱を開けてみると……。
直木賞を受賞した「青玉獅子香炉」のほか、ラワン材のバイヤー・王究が日本に送ってきた恐ろしい材木を描く「年輪のない木」、
アフガニスタンへ仏跡巡礼の旅に出ていた日本人高校教師が、現地で殺人事件に巻き込まれる「カーブルへの道」など、全5篇を収録。
著者は2015年に亡くなられてますが、名文家でした。
先日、TVで「世界ふしぎ発見!『ブータン横断大冒険』」を観ました。
ブータンでは必ず現地のガイドさんが同行することになってますが、
私が十数年前にブータンを旅行した時と同じガイドさんでビックリ!!
シンゲ・ナムゲルさん、懐かしかったです