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 本は私の人生の友・・・

映画『最愛の子』

2016年01月28日 | 映画
中国で多発する児童の誘拐事件の実話を基に、
被害者家族と、誘拐されていた子を育てていた女性、
双方の苦しみを描き出しています。
シネスイッチ銀座にて上映中。

>人間性の善悪は一刀両断に判断できないことを
浮かび上がらせたかった。
子供が見つかった時が、
悲劇の終わりかと思うかもしれないが、
それは さらなる悲劇の始まり。
ほとんどの人は「自分は正しい」と自己中心的に考えがちだが、
大切なのは他者をどう理解するか。
そのために、それぞれの立場を
異なる視点、異なる角度から考えてみたかった。
だからこそ、私は映画の後半で
育ての母の物語を描くことにした。
物語の中に心温まる要素を加えたのは、
単に、私の個人的な好みによるものでは なく、
この世界には完全なる悪人も善人も いないという、
私の考えを反映したもの。
(監督・ピーター・チャンの言葉)

誘拐された息子が戻ってきた父親は、
息子から目を離すことが不安で、
夜、外にゴミを出しに行く時も、
寝入っている息子を肩に乗せてゴミ出しに行く・・・



映画の後半で、育ての母も また、
突然、最愛の存在を奪われる苦しみを味わいます。
彼女は「我が子」が誘拐された子だとは知らずにいました。
でも、映画の最後は、
育ての母にとって、なんとも皮肉なシーンで終わりました。

一人っ子政策の廃止が決まった中国ですが、
問題は それだけでは ないのでは・・・


今日は初不動でダルマ市が開かれ、お稚児さんも いましたよ。
快晴の空の下の富士山、暮れゆく富士山です。

      
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