イザベラ・ディオニシオ(淡交社)
副題が、「イタリア人がハマった日本の古典」である。
よくもここまでいわゆる日本の古典を読んだのだろう。まず驚き。我が国の古典文学なんて高校の時にちらりと入り口をのぞいて作者と題名を覚えた程度なのに、なんとこのイタリア人は、ここまで読み込んで縦横無人に現代語訳(イザベラ流超訳)まで書いたものだ。
内容紹介は
『〈イタリア出身の著者がおくる、新しい古典文学の楽しみ方〉〈小野小町の本当の姿は?『竹取物語』に隠された意図とは?〉
イタリア出身、かつ日本に10年以上暮らす文学オタクの著者が、働く現代女性の視点から日本の古典文学を読みとくエッセイ。
1000年前、経済的に自立できなかった日本の女性たちは文字通り「命がけ」で恋をして、その経験を日記や物語として書き遺しました。彼女たちの恋愛は情熱的であり戦略的。
『枕草子』『和泉式部日記』『竹取物語』など、誰もが一度は教科書で習った有名古典作品を「個性的な女性たちが、恋に、出世に奮闘する平安オムニバス」として読みなおします。
・・・全く、別の視点で解説、背景も含め貴族社会の男女のありかた、男が女性のところに三夜通って結婚となるなど「夜這い?」の発祥か。よくぞ調査し研究してくださった、と感心。
・・・(インタビューで著者が)「イタリアの高校では、週に1度「ダンテ」という授業があり、彼の傑作「神曲」を3年かけて読んだ・・・それは、自分たちのルーツや文化を知り、現代に通じる、過去の人々の息づかいを感じる時間・・・」だったそうだが、これも相当に難しそうでイタリア人も古典で苦労しているね、である。
・・・また、彼女の超訳について出版社の解説では「・・・見どころはなんと言っても、イタリア出身の著者であるディオニシオさんが原文の横に付けた「超訳」だ。 《よそのオンナにちょっかいを出しているということは、もうあたしのところへ来ないつもりってことね?(チッ)》(「蜻蛉日記」の一部訳)」なんとまあ、現代日本の女子高生あたりが言いそうなセリフではありませんか。
・・・日本人も恐れをなす我が『古典』の数々をかように紹介した傑作本である。😁
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