松永正訓(中公新書ラクレ)
タイトルの”正体”は、暴露本みたいですが、中身はまっとうな小児科・小児外科の医者のお話で、開業医がどのような考えで患者を診ているかが分かる良い本です。
確かに普通のタイトルじゃあ誰も気が付かないけど、おやっと思って興味半分で手に取るということはありそうな一種ひっかけタイトルですけどね。編集者の勝ちです。
内容紹介は
『クリニックはどうやってどう作るの? お金をどう工面しているの? 収入は? どんな生活をしているの? 患者と患者家族に思うことは? 上から目線の大学病院にイライラするときとは? 看護師さんに何を求めているの? 診察しながら何を考えているの? ワケあって開業医になりましたが、開業医って大変です。開業医のリアルと本音を包み隠さず明かします。開業医の正体がわかれば、良い医者を見つける手掛かりになるはずです。
著者について
松永正訓 松永正訓 Matsunaga Tadashi
1961年、東京都生まれ。87年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。 日本小児外科学会・会長特別表彰など受賞歴多数。2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。13年、『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』で第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。著書に『呼吸器の子』『小児がん外科医 君たちが教えてくれたこと 』『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』などがある。
ネットの書評を引用すると「・・・著者は作家兼業の医師で、小学館ノンフィクション大賞に輝き、『1文が書ければ2000字の文章は書ける』という文章術の著書まであるほどだから、文章がうまい。
ゆえに、本書は実用書的な側面もありつつ、エッセイとしても読み応えがある。一例を挙げれば、最後の項目「開業医が虐待を発見したとき」などは、見事な一編のエッセイになっている。
それでいて、実用書的な機能もきっちり果たす内容になっている。
開業医を目指す人にとっては最高の「開業入門」になるだろうが、それはまあ、読者のごく一部だろう。
私も含めた大部分の読者にとっては、かかりつけの開業医との賢いつきあい方を教えてくれるという意味で実用的なのだ。 ・・・・」
ゆえに、本書は実用書的な側面もありつつ、エッセイとしても読み応えがある。一例を挙げれば、最後の項目「開業医が虐待を発見したとき」などは、見事な一編のエッセイになっている。
それでいて、実用書的な機能もきっちり果たす内容になっている。
開業医を目指す人にとっては最高の「開業入門」になるだろうが、それはまあ、読者のごく一部だろう。
私も含めた大部分の読者にとっては、かかりつけの開業医との賢いつきあい方を教えてくれるという意味で実用的なのだ。 ・・・・」
・・・その通り。小児科ばかりではなく大人の場合も”かかりつけ”の医者を見つける要諦だろう。
・・・本を書くのは本業以外の才能もあるってことですよね。
・・・作者も入院したことがあって、患者側の気持ちもわかっているというのは良いこと。奥様の看護師としての話も役立った。
・・・庵ろな意味でおすすめです。😊
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