読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「制服捜査」

2023年11月04日 | 日記

佐々木譲(新潮社)

・・・短編集。主人公がいくつかの事件を解決(解き明かす)スタイル。
・・・余韻を残しながら、必ずしも、ハッピーエンド(完全解決で腑に落ちる結末まで明かされるスタイル)じゃない終わり方もこの著者らしくていい。
・・・結局、十勝の地方の町における犯罪の典型的な結末なんですね。

内容紹介は
『札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大異動により、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野に所在する農村。ここでは重大犯罪など起きない、はずだった。だが、町の荒廃を宿す幾つかの事案に関わり、それが偽りであることを実感する。やがて、川久保は、十三年前、夏祭の夜に起きた少女失踪事件に、足を踏み入れてゆく―。警察小説に新たな地平を拓いた連作集。

著者略歴 
佐々木/譲
1950(昭和25)年、北海道生れ。札幌月寒高校卒。本田技研勤務を経てフリーに。’79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。’90(平成2)年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞する   』

・・・地方の防犯協会、消防団、議会などの組織がどんな抑割を果たしているか垣間見える。その中で駐在のおまわりさんがいて、その町の治安を担当しているんですね。犯罪が起きない平和な町の実態とはこんなものなんだろうか。
・・・道警の裏金作り問題が組織をバラバラにした後始末というか実情がこんなものだったのだろうか。それにしてもベテラン警察官を配置換えして不祥事が起きないようにする方針が正しかったのかどうか。ちょっと考えさせられるところだ。
・・・ともあれ、一味違った展開で楽しめた。😊 



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