平均余命と生存率から読み解く国民年金の簡易図式「20歳男性編」7/23
平成19年簡易生命表(男)に拠れば、生存数は以下のとおり。
20歳男性の生存数は 99.356 これを100とすれば
30歳男性の生存数は 98.757 → 99.397
40歳男性の生存数は 97.844 → 98.478
50歳男性の生存数は 95.783 → 96.404
60歳男性の生存数は 90.823 → 91.411
65歳男性の生存数は 86.371 → 86.930
70歳男性の生存数は 80.114 → 80.633
また65歳男性の平均余命は 18.56年
70歳男性の平均余命は 14.80年
図は20歳男性の経年生存数のグラフであり、20歳より70歳までを示した。
A-B-Cで示されるピンク部分の面積は、A-B-D-E全体を100とすれば2.5であり、
A-C-D-Eの面積は、97.5となる。
国民年金受給開始年齢を65歳とすれば、65歳男性の生存数は86.930であるので、
これに死亡者の支払った国民年金を加算すれば、112パーセントとなり、12パーセント余分に支払った事となる。
また、国民年金受給開始年齢を70歳とすれば、70歳男性の生存数は80.633であるので、これに死亡者の支払った国民年金を加算すれば、121パーセントとなり、21パーセント余分に支払った事となる。
国民年金の実質払込金額と受取金の総額
国民年金の月額保険料は2017年4月より、16,900円であるので、この40年間分の支払総額は811万2千円となる。
国民年金受給開始年齢が65歳の場合
国民年金受給開始年齢を65歳とすれば、これに死亡者の支払った国民年金を加算すれば、実質払込金額は908万5千円となる。
受取金は2011年4月より満額788,900円とされているので、65歳男性の平均余命18.56年として受取金の総額は1464万円となり、掛け金の1.611倍となる。
これは実質34.28年の複利運用となるため、この年間金利は1.4パーセントとなる。
また国民年金の受取金が5/6に減額されたとすれば、65歳男性の平均余命18.56年として受取金の総額は1220万円となり、掛け金の1.34倍となる。
国民年金受給開始年齢が70歳の場合
また国民年金受給開始年齢は70歳となる可能性が高そうなので、同様に、
国民年金受給開始年齢を70歳とすれば、これに死亡者の支払った国民年金を加算すれば、実質払込金額は981万5千円となる。
受取金は2011年4月より満額788,900円とされているので、70歳男性の平均余命14.80年として受取金の総額は1167万円となり、掛け金の1.190倍となる。
これは実質37.4年の複利運用となるため、この年間金利は0.4パーセントとなる。
仮に月額保険料16,900円を40年間支払い、受給開始年齢は70歳、受取金が662,600円に減額されたとすれば、年間金利は0.0パーセントとなります。
また国民年金の受取金が5/6に減額されて657,400円となれば、これは国家的な詐欺となりますね。
平成19年簡易生命表(男) は以下より。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life07/hyo-m.html
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