米住宅ローン会社大手の「ニューセンチュリー・フィナンシャル」という会社が「会社更生手続きの適用を申請した」というニュースにお気づきでしたか?
今後は投資ファンドなどの支援を得て再建を目指すそうですが実質上は破産、ということ。
負債総額は約240億ドル(約2兆8000億円)とみられるそうです。
大変大きな会社が倒産したことになります。
この「ニューセンチュリー・フィナンシャル」という会社、どんな事業をしていたかというと
信用力が比較的低い利用者に高利で貸し付ける
「サブプライム・ローン」 で米国2位という会社。
住宅ローン会社の経営破たんで最大規模と見られます。
「サブプライムローン」という言葉、初めて聞かれる方も多いのではないのでしょうか?
「サブプライムローン」とは クレジットカードの延滞履歴があるなど、信用力の低い人を対象とした住宅ローン。
通常のローンに比べ審査基準が緩和されるかわりに支払う金利が高い。
米国で住宅ローンを借りる人の15%が利用するとされ、残高は1.3兆ドルと住宅ローン全体の約1割を占めるそうです。
このローン、最初の数年は金利を低く設定しています。
「2/28」と呼ばれる30年物では、当初2年間は低い金利が固定されるが、3年目以降は年10%以上の金利を支払う場合もあるそうです。
顧客の債務不履行が増えるのも当然です。
過去に日本でもこんな話があったのを思い出しました。
昨日紹介した「住宅金融再生機構」の前身の「住宅金融公庫」がバブル時代に多く行っていた融資方法。
ローン支払い当初は何かと(家財など取り揃えるのに)物入りなので最初の5年間は支払い金利を安く設定して6年目以降は金利を上げるといったようなローンがそれ。
バブルがはじけ、6年目以降には給料も激減、土地の価格も暴落しローンの返済が不可能になった方が多くいました。
さて現在の日本、実際にはこのような「プライム・ローン」の会社はないのですが先日の当社
おうちの相談屋本舗 へのご相談。
気に入ったマンションを見つけたので購入したいと思っています。
不動産会社に紹介された銀行にローン審査をしてもらったところ、自営業の為、希望金額全額の借り入れは無理とのこと。
残りの金額をノンバンクで借りるようにと紹介を受けましたが、このノンバンクの金利が高いです。
どうしたらよいでしょうか?
というもの。
ズバリ!
住宅ローンをノンバンクから借りることはお勧めできません。
おっしゃるとおり、通常の銀行ローンよりはるかに金利が高いので、この分のローンはすぐにでも返済できるという覚悟がなければやめたほうがいいと思います。
ただしどうしてもそのマンションが欲しい場合、道はあります。
不動産会社に紹介された銀行だけでなく他の銀行にもローンの相談をしてみて下さい。
他の銀行の審査ではOKが出る可能性があります。
それでも無理な場合は今回は購入を見合わせたほうが無難です。
もう少し自己資金を貯めるなどの努力が必要です。
住宅購入には無理は禁物ということです。
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