友人のkoba。さんお勧めの映画
「60歳のラブレター」 を鑑賞しました。
昨年あたりから「アラフォー」の世代が何かと騒がれていますがこちらの映画の主役は「アラフォー」ならぬ「アラカン(還暦)」の世代。
家族や社会のために働いてきた人たちが、第二の人生をどう生きるか考える年代である「アラカン」の世代。
全国から寄せられた手紙をまとめた書籍「60歳のラブレター」を原案に、三組のカップルの人生模様を描いた映画です。
「中村雅俊」さん演じるのは大手建設会社の専務「橘孝平」
奥さんで平凡な主婦「ちひろ」に「原田美枝子」さん。
中村さんが定年退職の日に会社を出て向かったのは、若い愛人の住むマンション。定年後は妻と離婚し愛人と二人でベンチャー企業を共同経営するということ。
なんと勝手な男なんでしょ。いつもの雅俊さんの役柄と違うのにビックリです。
一方、離婚して自由になった妻の原田さんは、友人となった戸田恵子さんのアドバイスで綺麗になり、恋のチャンスも巡ってきます。
一方、中村さんの家の近所で魚屋を営む夫婦に「イッセー尾形」さんと「綾戸智恵」さん。
昔は人気バンドのポーカルとそのファンということですが今は普通のおじさんとおばさん。
夫のイッセーさんは26万円のギターが欲しいのですがヘソクリでは手にはいりません。
また、その魚屋夫妻の主治医に「井上順」さん。
細菌の研究に明け暮れ出世も逃した地味な医師で奥さんに先立たれ中学生の娘と二人暮らし。
医学小説の監修の副業で知り合った翻訳家の「戸田恵子」さんと恋に落ちますがお互いに「この年で・・・」と躊躇しなかなか前へ進めません。
この3組のカップルが微妙にからみ合い物語が進んでいきます。
ただし写真のように全員が揃う場面があるわけではありません。
最大の感動箇所はふたつ。
まずは、脳腫瘍で手術をした妻の綾戸智恵の枕元で、妻にプレゼントされたギターを弾きながらビートルズの「ミッシェル」を妻が目覚めるまで歌い続ける夫のイッセー尾形の姿。
そしてラベンダー畑での雅俊さん夫妻の抱擁シーン。
劇場には予想通り「アラカン」世代のご夫婦の姿が多かったです。
夫婦でこの映画を観て、もう一度自分たちのこれからのあり方を考えるのには最適な映画だと思います。
50代以上のご夫婦にお勧め。
それにしても雅俊さんは本当にお若いですね。
もうじき還暦とは思えません。素敵でしたよ、koba。さん。
現在は舞台の真っ最中だそうです。
理想のアラカンとしていつまでも活躍して頂きたいと願っています。