ジャニ君の映画は出来る限り観ようと思っているので公開初日に観てきました。
SMAPの香取信吾くん主演の映画
「座頭市 THE LAST」
「座頭市」といえば勝新太郎さん。
映画が約25本、ドラマが約100本に上る名作だそうです。
だそうですというのは実は私、勝新さんのシリーズは全く観たことがありません。
なのでこの映画は先入観念なく観ることができました。
以下ネタバレもありますので「これから観よう」と思っている方はスルー下さい。
香取くん演じる市は盲目の流れ者で剣の達人。
数々の修羅場をくぐってきたが、石原さとみさん演じる妻タネのため、人を斬る生活を捨てて静かに暮らすことを決意します。
しかしその矢先、市を追うヤクザとの戦いでタネが命を落とす。
物語ののっけからそのシーン。
何とも切ないです。
身も心も傷ついた市は、故郷の村に辿り着き、反町隆史さん演じる旧友の柳司のもとに身を寄せ、百姓・漁師として暮らし始めます。
柳司の母親役の倍賞千恵子さんと息子役の加藤清史郎くんの演技が素晴らしい!
ところがその村は悪道な天道一家が非道の限りを尽くす状態になっています。
仲代達矢さん演じる狂気を秘めたヤクザの親分・天道が憎らしいほど悪い悪い。
実は息子を溺愛する親バカもいいとこなんですけどね。
仲代達矢さんの演技はさすがです。
映画宣伝でも放送しているのでご存じかと思いますが最後、慎吾くんと仲代さんの戦いのシーンはお二人ともカッコいいです。
題名が「THE LAST」となっているので結末は想像できるかと思いますが観ているうちに「いっつぁん、何とか助かって!」という気持ちになります。
慎吾くんの演技、賛否両論あるみたいですけど私はこれはこれで良いと思いますよ。
斬り合いがあってちょっと目を閉じたくなる場面も多いですが慎吾くんゆえのユーモラスな場面もあって笑いも誘われます。
勝新さんの座頭市という考えを一切とっぱらって慎吾くんの映画として観るといいかと思います。