今日は久しぶりに真面目なお話。
先日のご相談で「不動産業者に恐怖を感じている」というもの。
このような事でお悩みの方がいらっしゃったらご参考になればと思い記事にしましたが色々な問題もありますのでフィクションにてお話致します。
相談者は東京に住むAさんご夫婦。
奥様は60代、ご主人は70代で仕事は引退されています。
十数年前のバブル時期に北関東の別荘地に100坪程度の土地を購入したそうです。
Aさんは建物は建てずにそのまま放置していました。
当時は坪単価(土地)50万円以上が当たり前でしたが当然ながら現在では1/2~1/3にまで下がっているようです。
先日、このAさんの自宅へ「B不動産」という会社が北関東のこの土地を売って欲しいと言って来ました。
十数年も何もなかったのに突然何も知らない不動産業者に訪問されたこと自体良い気持ちはしません。
しかしこの時はB不動産の営業マンも丁寧にお話をされ、Aさんの奥様もご主人が不在であったためご主人に確認してみると返事をしました。
ご夫婦で相談しましたが買取金額があまりにも低いため(この時は)ご主人は売る気が無いことをB不動産に伝えました。
その数日後から、B不動産の営業マンより電話があり「どうしても売って欲しい」と何度も言ってくる入るようになりました。
Aさんは何度も断りましたが、B不動産からの電話はしつこく、挙句の果てには、「Aさんの土地から(北関東の土地)樹木が隣の地所へせり出しジャマであるので撤去をして欲しい」とまで言い言葉も強く(脅迫的)になってきました。
Aさんの奥様は恐ろしくなり電話を取らないようにし、また留守番電話にメッセージを居られる事が怖くなり留守電機能を解除しました。
連絡が取れなくなったB不動産は今度はAさんへ手紙を出してきました。
Aさん(特に奥様)は手紙にも恐怖を感じるようになり体調を崩され、知人を頼って当社に相談にきたという次第。
Aさん御夫婦は恐怖のため体調を崩され、損をしても良いから土地を売却しようと追い込まれたようです。
皆さんもこのような話をドラマで見たことがあると思いますが、オレオレ詐欺の影に隠れてはいても現実に存在することです。
今日現在ではAさん一方の話しかお伺いしておりませんので、当然B不動産が悪徳業者であるとは断定しておりません......が
少なくともAさん御夫婦が恐怖を感じているということは事実。
人を脅かす行為は悪とし、それに対する処置としてお話致します。

まずは電話の対処
電話は何時、何処からかかってくるのかは分かりません。
ましてや重要な連絡が来る事もありますから、電話に出ないわけには行きません。
現在の電話機は「留守電機能付」「相手先電話番号表示機能付」「着信拒否機能付」になっているものが多いのでそれにより嫌な電話、不必要な電話などを拒否する事ができ、脅迫、詐欺などの言葉を留守電として残す事が出来ます。
ナンバーディスプレイを利用して相手の電話番号を確認しましょう。
番号非通知の電話には出る必要はありません。
かかってきた電話は「録音」しておきましょう。
後で証拠として残ります。

次に手紙、郵送物の対処
これも電話同様に全てを拒否することは出来ません。
郵便には「内容証明郵便」「配達記録郵便」「配達証明郵便」などかあります。
このような特別な手紙が来たら普通は驚いて気が動転しますが、要するに手紙です。
これらは差出人が分かりますからイヤであれば「受け取り拒否」をすればよいだけです。
手紙は読む以前に「受取る、受取らない」と言う権利もあるということ。
また、悪徳業者は「書面により」とか「法律行為をする」という言葉を使うことがありますが、どちらにしても一方的に何かをする事は出来ませんのでご安心下さい。
ちなみにこのような行為は「迷惑防止条例」「宅地建物取引業法」「刑法」等の法律により禁止されています。
話の際に「現在、専門家に相談しています」とか「この電話は録音させてもらっています」とかいう言葉にあわてたり、すごんだりしたらその相手はまず「悪徳」と思って間違いないかもしれません。
なお、強い意志を持ち方がわからない方、強い意志があっても恐怖を感じる方、その他お悩みの方は弁護士、司法書士、消費者相談センター、警察、弊社などの専門家へ相談するのが賢明です。

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