太田の時代がくるぞ
太田 基裕(おおた もとひろ)
生年月日:1987年1月29日
身長:178cm
血液型:A型
出身:東京都
所属:株式会社アバンセ
google検索件数:約 195,000 件
(2016年7月時点)
事務所プロフィール
本人ブログ
女子の15歳のピチピチフレッシュ感は男子の20歳に通ずるものあり。
女子の20歳の無敵感は男子の25歳に通ずるものあり。
女子の25歳のピーク感は男子の30歳に通ずるものあり。
女は早熟だが、その勢いに乗って、心身ともにあらゆる過渡期は早めにやってくる。
25を超えた女子は、ゆるやかな世の中の強制力で「おとな(女)」というものにシフトしていって、
仕事、結婚、出産、生活、それぞれ
「やりようと目的は人それぞれだけど、なんかそろそろマジでかからねばならない」
というフェーズに入っていく。(と実体験も交えて思う。)
男はもう少しあとだ。問題は30だ。
女より5年「遅い」のか、5年「猶予がある」のか。そこらへんものは言いようという感じだが、
まあまあとにかく男子は30まではいかようにしていてもヨシ、少年でいてもやむなし、ざっくりそのような認識だ。
逆に、30からどのようにブーストをかけて本格的にふかしていくのか、男の生きざまを見たくなる。
見てどうするのか、と言われるだろうが見たいのだ。私はまあまあ暇なのだ。
30過ぎて男の人が自分の人生のハンドルを握っていなさそうな様を感じるとやや幻滅する、とも言える。
そんな勝手にキー年齢・30歳を目前に、
地道に用意してきたパズルが突如として揃いだす予感がするのが太田基裕だ。
2016年夏、リーチがいっぱい揃ったビンゴカードを握りしめる男、
今回はそんな太田くんについて、考えを述べたいと思います。
私が初めて太田くんの存在を認知したのは弱虫ペダル初演時のお知らせだったと思うが、
当時(2012年冒頭)の私はまだ舞台系若手俳優の世界の扉を開いたばかりで、
若い男子の個体識別能力が著しく低く、
とりあえず現役テニミュメンバーを覚えることで必死だったため、直近のOBである彼については
実のところ、特徴がよくわかっていなかった。
その後、2013年4月〜「あまちゃん」の北三陸観光協会に置いてあるうちわの人、として
顔面イメージだけを結構な頻度で接触した後(※)、
その夏から劇場で観始めたペダステインハイ編以降、定期的に活躍をチェックする中の一人になった。
※NHKのバラエティ番組「祝女」の中のユニット「無限男子」のうちわが小道具として置いてあったのです
暇と録画がある人はご覧ください 結構映っています
それから3年。
弱虫ペダルシリーズをはじめとして、つかず離れず彼の活躍の様子を観てきた。
正直に言うと、彼、太田基裕は、当初このような印象の人であった。
・綺麗で感じのいいお兄さん、だが整いすぎて味がみえない
・背は高くて小顔だけど線が細い
・モデルでもない、ダンサーでもない、演技めちゃうまなわけでもない、歌手でもない
・ただし『特に欠けたところもない』。
この、突出したところはないけど平均点は高め、というパーソナリティ、
フレッシュさの中にもキラリと光る一点突破の魅力、または
ある種の「未熟さ」を愛でたくなるのが主流の若手俳優のファンの中では、
幾分か地味な立ち位置な気がしていた。
好きな人は好き、な「閉じた」タイプの人気といいますかね。
ただ、そんな太田氏、若手俳優の中でもSNS支持率が高い。
積極的に共演者とのやりとりを発信しては、ファンにがっつり刺さっている。
ただ、あまり強いポリシーや抱負を述べてファンを引きつけたり、ヒヤヒヤさせたりするタイプではなく、
たわいもない、日常的なふわふわしたことをつぶやいている。
そして、そんなふわふわした姿勢を含めて潜在ファンがそこそこついている。
そんな言動をしばらく見つめているうちに、だんだんわかってきた。
彼の魅力のコアは、「目元から薫るタイプの、隠しきれない育ちの良さ」である。
表情や立ち居振る舞いからも、本来的に育ちがいいのが隠せていないように思う。
笑顔でできる目尻のシワの中に、「品」が幾重にも織り込まれている。
金持ち!とかそういうのじゃなくて、ふつうに、しっかりした家庭で大事に育てられたタイプの、育ちの良さである。
言動が多少不明な時があったとしても、基本的には満たされた、安定した、そして真面目な人格なのだろうことが窺い知れる。
実際、舞台の上でも育ちのよさそうな役との合致感がすごくいい。本人に近い物があるからだろう。
この「にじみ出る、育ちの良さ」は、地味ながらも今後長年にわたって生きる強力な武器になるだろう。
そしてもう一つのギフトは、「ナチュラルに綺麗」である。
綺麗で特徴がない、を逆手にとった、「ひたすらに綺麗」な男性であるということ。
顔が小さく手足が長く、化粧も映える女顔なので女形もいける。
この分野では、割と同世代の中でも無双なのではないか。
マグダラなマリアシリーズなどで女性の格好をした際のSNSの拡散力は素晴らしかった。
本人もよくわかっているのだろう。
その一方、毎度新しく作品を観に行くたびにどんどん声が出るようになっているのは、
実務の中での地道な訓練の積み重ねを感じる。
根本的に、訓練して会得するのが身についているタイプの人間なのだろう。
ここにも教育が行き届いている家庭の存在を感じずにはいられない。
2.5次元ジャンルの隆盛の中、波に乗っていろんな作品を実体化させ、
細々とした客演もこなし、月1回レベルの勢いで新しい作品に出続け、
そのようにここ数年せっせと貯めたリーチがここにきてビンゴ待ち状態になってきた2016年夏、太田基裕は辿り着いた。
東宝作品「ジャージーボーイズ」日本初演キャスト。場所はシアタークリエであります。
しかも、何気に番手が準主役級である。
品の良さとしなやかさ、その2大魅力がハイブリッドで迫り来て、舞台上で連日確変を起こしている。
スパークする魅力。すばらしい。
歌も芝居も、芯が見えてきて、そのまっすぐさが心地よい人である。
冒頭で男は30だという話をしたのだが、なんだろう、太田くんを見ていると、
「若手社会人の、会社での戦い抜き方」みたいなものを感じる気もするのだ。
いつもの俳優陣を応援する気持ちとは、似ているようで少し違う。
同世代として発奮させられる気分になる、ということだ。彼の生き方は、大いに参考になる。
大博打は打たない(いや打ってるのかもしんない、ほんとはオーディションとか受けてるのかもしれない わからんけども)ながら、
自分が求められる場にはしっかり細かく応え、とにかく打席に出て行く、そしてバットを振っていく、
その中で経験を積んで人脈を広げて、能力を少しずつ開花させていく。
多分、くさりたくなる仕事もタイミングもあっただろうが、一個ずつ片付けていく。
そうして数をこなすうちにいつのまにか少しずつ、仕事のボトムラインをあげて行く。
自分の魅力を生かせる可能性の糸を、どんどん太い綱に練り上げていく。
いやはや、そのような着々としたところがすごい。そのような働き方ができるのも、育ちがいいからだろう。
(何を言っても今回はこの結論に結びつける予定だということがひしひしと伝わっているでしょうがその通りだ)
真面目である。顔の綺麗な人というのは基本的にあまり人情を感じられないものだが(ひどい)、
情の有無はともかく、努力の積み上げの姿勢に人間味を感じるひとだな、というふうに思う。
芸能は水物、人気は株式市場動向みたいなところがあると思うが、
太田基裕、彼は完全に今「買い」でしかない男である。
この後は梅芸作品、そして新国立での主演も控える。
いま見つめ始めたら最後、
ここから先しばらく連発されるであろう爽快なビンゴを、身内の気持ちで寄り添いながら見届けることができるだろう。
You can't take your eyes off of Motohiro Ota.
ということで、
そんな太田くんは2016年7月いっぱいシアタークリエの舞台でお待ちになっているので、
とにかくみんな、一刻も早く有楽町に行ってほしい。ジャストナウ。