12月じゃねえか。
相変わらず精神的に余裕のなかったこの1年も、まあまあそこそこ、劇場に足を運んだと思う。
ただ、どんな演目に対しても、
ファンというには若干こってりしているがマニアというには浅すぎる、
「推し」と宣言できるほどの若い勢いはないが観察対象を遠巻きに眺め続けた、
そんな自分の記憶を、座った椅子の余韻とともに振り返ろう。
*****
※カウントと表記の仕方と内容
・2015年1月~12月に自分でお金を出してチケットを購入し足を運んだ劇場やイベント会場について書きます。
・同じ演目で複数回行った場合は全ての回数を数えます。
・基本演目ではなく、劇場について書きます。
・すべて、個人的な記憶だけを頼りに振り返ります。
・今年初めて行った劇場には【初】をつけます。
*****
それではまず今回は、今年「1回」行った会場について、だらだらと振り返ります。
◼︎訪問回数1回の劇場
・CBGKシブゲキ(「TARO」1月)【初】
初の途中リタイアという苦い記憶。
とにもかくにも足元が狭すぎ(尻から膝までの距離が前の座席までとの距離に合わない)という状況に対して、
着席した瞬間から精神的に余裕がなくなり、にっちもさっちもいかなくなってしまった。
そしてそんな中、尻と背中の椅子の触れてくるところはかつて体験したことがないほどにふわふわ という、
「殴るけど強烈な愛」みたいなトラウマを残していった劇場。劇場との距離感が近いのが多分魅力。入るときちょっと難しい。
・あうるすぽっと(「リチャードⅢ世」3月)【初】
こういう劇場好きだ。
劇場っていうかホールっていうか、会館というか。
1階しかないので、後方からもなだらかに全体が見渡せる。名古屋市でいうと、各区の文化小劇場のような感じ。
一般人も趣味で使えそうな敷居の低さがある。
チープといえばそうかもしれないが、「舞台」というものが簡潔にわかるこういう劇場、好きなの。
簡単な装置の上で、プロの芝居が間近に見られるというのもよかった。
あうるってひらがなにすると可愛いですね。池袋。最寄りは「東池袋」なので田舎者を混乱に陥れる可能性がある。
・赤坂ACTシアター(「モンティ・パイソンのスパマロット」2月)
もうこの設備はいつ来てもさすがですね、という感じ。このサイズに合った演目をこれからも見ていきたいですね。
奥行きのある舞台、かっこいい。2階から見ても角度に余裕のある椅子の設計いいですよね。
あと、1階のロビーの床が石でボコボコなのもおしゃれですよね。歩きづらいけど。
1階から2階にかけて毎回祝い花が階段にズラーッと飾られるのも華やかで素敵です。
問題は、毎回トイレめっちゃ並ぶということ。そして廊下が狭くて並びづらい。これなんとかならんかったかね と言いたい。
劇場に来てくれるのなんて実際7~8割は女なんだからトイレの数も調整してほしい、と頻尿なので思います。
・キャナルシティ劇場(ペダステ「イレギュラー」11月)【初】
座席が神采配だったこともあるが、今年の個人的な「劇場オブザイヤー」としたい。
さすが九州が誇る大劇場。椅子も座りやすかった。福岡の人はメインの劇場があそこって、すごいいいよな。
今後はまた、四季専用に戻るようですが。
ちょっと思ったのは、会場内にエスカレーターあるけど、タラタラ降りてたら渋滞事故にならないかな、というヒヤリ感。
あと、物販とか、もうちょっと動線整理しないと入り口たまりやすいんじゃないのかと思いました。(ペダステだけ?)
・四季劇場海(「アラジン」11月)【初】
ほぼ職場といって過言でない劇場なのに、今年初めて入りました。灯台下暗し。
さすが四季の劇場、3階でも座席がありえない角度でせり上がっているので後方でも見やすい。
ただ、ここも前の座席までの距離がギュッとしているので、タイトなボトムスを履いて臨むと苦行になると思う。
いや、基本的に観劇する際には、タイトなジーンズに私というわがままボディをねじ込んでくるのはやっぱよくない。
・スペースゼロ(「殺意の衝動」6月)
不思議ですよね。びっくりするぐらい事務的な建物だと思うのですよ。
入り口も特にわくわくしないし、あんまりポスターとか貼ってないし、ロビーも簡素だし、椅子は仕事場の打ち合わせ椅子みたいなやつだし。
でもその簡素なところでわりとけっこうなエンタメをやってるんだよ。会場代安いのかなあ。
事務的に見える割には、会場のセッティングが可変なのが魅力。ここも、1階席しかない構造です。
なんやかんや、階段にかけてトイレに結構並ぶ気がする。
・博品館劇場(「恋するブロードウェイ」5月)【初】
ここも職場至近。おもちゃ屋さんの上ってのがトリッキーな立地ですばらしい。歴史があるのでしょう。
やってる演目が幅広いのも懐の広さを感じて、なんだか良い。
距離感近い劇場だが、後方席にかけてはもう少しだけ斜度があったらいいのにな、そうだったらいいのにな と思う次第です。
ロビーがなんかいい感じ。(適当)
・俳優座劇場(「逆転裁判」5月)【初】
まず名前がかっこいいよね。
この名前を取れるということから感じさせる歴史と、「六本木×俳優」という昭和のギラついた野心を感じさせるロケーションがいいです。
しかし本当に建物古いし狭いし物販スペース確保もトイレもめちゃ大変だなあ、という印象。
ただ、不便さよりももうこの退廃感というところで出演者にテキーラ一杯おごりたくなる、みたいな感じはある。
・ブルーシアター(「幕末Rock」8月)【初】
クソ劇場の候補によく上がっているのを見るブルーシアター(主に立地の問題)。
坂登りは大変だけど、まあ麻布周辺ではセーラームーンについて考えながら歩いてたらいつの間にか着いてる。
実際入ってみると、座席自体はそれほどでもない、というかウレタンたっぷりのガッチリした椅子で、座り心地も深めで悪くない。
演劇よりもライブ向き、そして男性向きの座席なのかもしれない とは思った。ドリンクこぼしても「OhYeah」みたいな感じでいけそう。(?)
アイアほどではないけど建物自体に剥き出し感あるので、夏暑くきっと冬は寒い、体育会系な劇場。
真夏に屋外に伸びる、物販待機列という修験者の尊い道に向かって私は拝んだ。
トイレにめちゃくちゃ並ぶ(トイレ一箇所しかないので、分散しようがない。そしてロビーをその列が横断して塞ぐ。)
・明治座(「滝口炎上」5月)
高い価格帯の割には、る・ひまわり興行運営のおかげでそこそこ馴染みの劇場になってしまった明治座。
毎回、エスカレーターで渋滞事故が起きそうなイメージが湧いてくるので、会場内はできるだけ階段で移動することにしています。
高い価格帯の上、会場内にあるせんべいだの最中だのつくだにだののババア好みの渋い出店を見ていると知らぬ間に小銭を使いがち。
ホールの外の休憩場所として各階椅子が設置されまくっているのも、さすがババア御用達劇場。
長い幕間にその場所に座ってしまうと、つい、何かものが食べたくなる、という謎の販促効果と顧客満足がそこにはある。
・東京国際フォーラム(「ピーターパン」7月)
唯月ふうかを見に、ピーターパンを見に行ってたのよね。
毎回思うが立地は抜群によい。なんといっても有楽町、東京駅双方と地下で繋がってるのがすばらしい。
ただし、1階後方席からはちょっと見づらいのが難点。斜度が控えめなのと、2階席の被さりがけっこう深いと思う。
ピーターパンは子供がおもなお客さんだったのだけど、椅子から見づらそうにしてる子がけっこういたような気がする。
まあ、それでも飽きずに座ってるだけでえらいよな。
・新橋演舞場(「ワンビース歌舞伎」11月)
久しぶりに行きましたが、庶民も受け入れてくれる歌舞伎の会場だなあという感じ。
劇場前がロータリーなのはいいよね。混んでるけど。あと、当日の発券システムが画期的なことになってたので驚いた。
(予約したクレジットカードを発券機に差し込めばチケット発行してくれる)
客層もあり、会場内でサクサク歩くことは難しい。そして、やはり場内ではちょっとした食べ物がいっぱい売っている。
良いのは、携帯電波遮断装置が発動されてるので芝居に集中できることですね。
気が向いたらまた、続き書きます。
相変わらず精神的に余裕のなかったこの1年も、まあまあそこそこ、劇場に足を運んだと思う。
ただ、どんな演目に対しても、
ファンというには若干こってりしているがマニアというには浅すぎる、
「推し」と宣言できるほどの若い勢いはないが観察対象を遠巻きに眺め続けた、
そんな自分の記憶を、座った椅子の余韻とともに振り返ろう。
*****
※カウントと表記の仕方と内容
・2015年1月~12月に自分でお金を出してチケットを購入し足を運んだ劇場やイベント会場について書きます。
・同じ演目で複数回行った場合は全ての回数を数えます。
・基本演目ではなく、劇場について書きます。
・すべて、個人的な記憶だけを頼りに振り返ります。
・今年初めて行った劇場には【初】をつけます。
*****
それではまず今回は、今年「1回」行った会場について、だらだらと振り返ります。
◼︎訪問回数1回の劇場
・CBGKシブゲキ(「TARO」1月)【初】
初の途中リタイアという苦い記憶。
とにもかくにも足元が狭すぎ(尻から膝までの距離が前の座席までとの距離に合わない)という状況に対して、
着席した瞬間から精神的に余裕がなくなり、にっちもさっちもいかなくなってしまった。
そしてそんな中、尻と背中の椅子の触れてくるところはかつて体験したことがないほどにふわふわ という、
「殴るけど強烈な愛」みたいなトラウマを残していった劇場。劇場との距離感が近いのが多分魅力。入るときちょっと難しい。
・あうるすぽっと(「リチャードⅢ世」3月)【初】
こういう劇場好きだ。
劇場っていうかホールっていうか、会館というか。
1階しかないので、後方からもなだらかに全体が見渡せる。名古屋市でいうと、各区の文化小劇場のような感じ。
一般人も趣味で使えそうな敷居の低さがある。
チープといえばそうかもしれないが、「舞台」というものが簡潔にわかるこういう劇場、好きなの。
簡単な装置の上で、プロの芝居が間近に見られるというのもよかった。
あうるってひらがなにすると可愛いですね。池袋。最寄りは「東池袋」なので田舎者を混乱に陥れる可能性がある。
・赤坂ACTシアター(「モンティ・パイソンのスパマロット」2月)
もうこの設備はいつ来てもさすがですね、という感じ。このサイズに合った演目をこれからも見ていきたいですね。
奥行きのある舞台、かっこいい。2階から見ても角度に余裕のある椅子の設計いいですよね。
あと、1階のロビーの床が石でボコボコなのもおしゃれですよね。歩きづらいけど。
1階から2階にかけて毎回祝い花が階段にズラーッと飾られるのも華やかで素敵です。
問題は、毎回トイレめっちゃ並ぶということ。そして廊下が狭くて並びづらい。これなんとかならんかったかね と言いたい。
劇場に来てくれるのなんて実際7~8割は女なんだからトイレの数も調整してほしい、と頻尿なので思います。
・キャナルシティ劇場(ペダステ「イレギュラー」11月)【初】
座席が神采配だったこともあるが、今年の個人的な「劇場オブザイヤー」としたい。
さすが九州が誇る大劇場。椅子も座りやすかった。福岡の人はメインの劇場があそこって、すごいいいよな。
今後はまた、四季専用に戻るようですが。
ちょっと思ったのは、会場内にエスカレーターあるけど、タラタラ降りてたら渋滞事故にならないかな、というヒヤリ感。
あと、物販とか、もうちょっと動線整理しないと入り口たまりやすいんじゃないのかと思いました。(ペダステだけ?)
・四季劇場海(「アラジン」11月)【初】
ほぼ職場といって過言でない劇場なのに、今年初めて入りました。灯台下暗し。
さすが四季の劇場、3階でも座席がありえない角度でせり上がっているので後方でも見やすい。
ただ、ここも前の座席までの距離がギュッとしているので、タイトなボトムスを履いて臨むと苦行になると思う。
いや、基本的に観劇する際には、タイトなジーンズに私というわがままボディをねじ込んでくるのはやっぱよくない。
・スペースゼロ(「殺意の衝動」6月)
不思議ですよね。びっくりするぐらい事務的な建物だと思うのですよ。
入り口も特にわくわくしないし、あんまりポスターとか貼ってないし、ロビーも簡素だし、椅子は仕事場の打ち合わせ椅子みたいなやつだし。
でもその簡素なところでわりとけっこうなエンタメをやってるんだよ。会場代安いのかなあ。
事務的に見える割には、会場のセッティングが可変なのが魅力。ここも、1階席しかない構造です。
なんやかんや、階段にかけてトイレに結構並ぶ気がする。
・博品館劇場(「恋するブロードウェイ」5月)【初】
ここも職場至近。おもちゃ屋さんの上ってのがトリッキーな立地ですばらしい。歴史があるのでしょう。
やってる演目が幅広いのも懐の広さを感じて、なんだか良い。
距離感近い劇場だが、後方席にかけてはもう少しだけ斜度があったらいいのにな、そうだったらいいのにな と思う次第です。
ロビーがなんかいい感じ。(適当)
・俳優座劇場(「逆転裁判」5月)【初】
まず名前がかっこいいよね。
この名前を取れるということから感じさせる歴史と、「六本木×俳優」という昭和のギラついた野心を感じさせるロケーションがいいです。
しかし本当に建物古いし狭いし物販スペース確保もトイレもめちゃ大変だなあ、という印象。
ただ、不便さよりももうこの退廃感というところで出演者にテキーラ一杯おごりたくなる、みたいな感じはある。
・ブルーシアター(「幕末Rock」8月)【初】
クソ劇場の候補によく上がっているのを見るブルーシアター(主に立地の問題)。
坂登りは大変だけど、まあ麻布周辺ではセーラームーンについて考えながら歩いてたらいつの間にか着いてる。
実際入ってみると、座席自体はそれほどでもない、というかウレタンたっぷりのガッチリした椅子で、座り心地も深めで悪くない。
演劇よりもライブ向き、そして男性向きの座席なのかもしれない とは思った。ドリンクこぼしても「OhYeah」みたいな感じでいけそう。(?)
アイアほどではないけど建物自体に剥き出し感あるので、夏暑くきっと冬は寒い、体育会系な劇場。
真夏に屋外に伸びる、物販待機列という修験者の尊い道に向かって私は拝んだ。
トイレにめちゃくちゃ並ぶ(トイレ一箇所しかないので、分散しようがない。そしてロビーをその列が横断して塞ぐ。)
・明治座(「滝口炎上」5月)
高い価格帯の割には、る・ひまわり興行運営のおかげでそこそこ馴染みの劇場になってしまった明治座。
毎回、エスカレーターで渋滞事故が起きそうなイメージが湧いてくるので、会場内はできるだけ階段で移動することにしています。
高い価格帯の上、会場内にあるせんべいだの最中だのつくだにだののババア好みの渋い出店を見ていると知らぬ間に小銭を使いがち。
ホールの外の休憩場所として各階椅子が設置されまくっているのも、さすがババア御用達劇場。
長い幕間にその場所に座ってしまうと、つい、何かものが食べたくなる、という謎の販促効果と顧客満足がそこにはある。
・東京国際フォーラム(「ピーターパン」7月)
唯月ふうかを見に、ピーターパンを見に行ってたのよね。
毎回思うが立地は抜群によい。なんといっても有楽町、東京駅双方と地下で繋がってるのがすばらしい。
ただし、1階後方席からはちょっと見づらいのが難点。斜度が控えめなのと、2階席の被さりがけっこう深いと思う。
ピーターパンは子供がおもなお客さんだったのだけど、椅子から見づらそうにしてる子がけっこういたような気がする。
まあ、それでも飽きずに座ってるだけでえらいよな。
・新橋演舞場(「ワンビース歌舞伎」11月)
久しぶりに行きましたが、庶民も受け入れてくれる歌舞伎の会場だなあという感じ。
劇場前がロータリーなのはいいよね。混んでるけど。あと、当日の発券システムが画期的なことになってたので驚いた。
(予約したクレジットカードを発券機に差し込めばチケット発行してくれる)
客層もあり、会場内でサクサク歩くことは難しい。そして、やはり場内ではちょっとした食べ物がいっぱい売っている。
良いのは、携帯電波遮断装置が発動されてるので芝居に集中できることですね。
気が向いたらまた、続き書きます。