川の最上流って？

　川にはそれぞれ源流がある。
　通常の河川は支流にも名前があるしそれにも源流がある。
　我が町にも何本かの河川があるが、ほとんどは町の下流で大きな川に合流して別の名の川になる。
　私のウオーキングコースの一つに、秋津川という小さな川の畔を歩くコースがある。
　
　写真は春に腰痛で動けなくなったとき、配偶者が写真で花見をさせてやるなどと写してきてくれた秋津川。
　その川沿いにどんどん上れば、何処かで最上流になるのだろうと試しに歩いてみた。
　いつも歩くコースから外れるので、覚悟してかなり早めに歩き始めたのだが、あっけなく到達してしまった。
　
　上流端という標柱が無かったら、おそらく私の謎解きは迷宮入りになっていたことだろう。
　そこは中学校のはずれで、別の大きな川が流れていて堤防が無ければその川につながってしまっていたのではないかとおもわれる場所だった。
　ひょっとすると、河川や圃場整備のために堤防で仕切ったので、強制的に分離され法的な最上流端になってしまったのではあるまいか。
　我が町のはずれで生まれた川が、また町外れの下流で別の名前になって終わってしまう僅か数キロの川。
　町はこの川を境に、北は住宅街で南には田園地帯が広がっている。
　さらにその南には里山が連なっている。
　仕事の都合で転居して22年が過ぎてしまい、何となく愛着も湧いてきた今日この頃である。

　「人生も川の流れもそれぞれに」