ジュディスと二人で、コラージュに使う紙を染めた。
コラージュ仲間が年に1度集まって全員で染めるワークショップは、パンデミックを境に途切れた。
準備も場所の確保も大変なので、できればワークショップに参加するのが楽なのだが、いつ開かれるかわからないし、私たちだけでやってみよう、ということになったのが2年前。
だから、二人のワークショップは今回は2回目。
前回に使い残した絵の具もあり、新たに使いたい色や消耗品などを改めて揃えた。
場所はジュディスの家のガレージ
染める紙は、包装用の白いティッシュのラッピングペーパー。
染めた紙は、新聞用の紙にはさんで水気を吸い取らせる。
水を張ったバットに、布を染める用の染料を溶かし、その上にリンスシードオイルとテレピン油に溶かした油絵具を足し、ベビーオイルで色を浮かせる。
色を足してゆくと、思いがけないおもしろい色や模様が出てくる。
9時半から始めて、休憩をとって4時間。
2人でやるメリットは、自分が欲しい色をいくらでも染められること。
みんなで染めると、欲しくない色もたくさんできてしまうし、もっとこの色が欲しい、ということもできない。
家に帰って、染めた紙を乾かす。
今回は40枚ぐらいだけど、全員でやるワークショップだと100枚以上あって、乾かす場所に困る。
わかりにくいけど、広げるたところ。上側にティッシュペーパーがある。
色が移った新聞用の紙も、創作に使えるのでとっておく。
今回は、ジュディスが欲しかった黄色系と、私が欲しかった青と緑系に絞って染めた。
こういう作業は童心にかえる。
とりとめのない話をし、けたけたと笑いながら染めてゆく。
そのあとで食べたサンドウィッチの美味しかったこと。
「ねえ、私たち、もう何年こうして会ってる?」
「ちょっと調べてみるね。んーと・・・・え・・2012年だってよ!!」
タブレットに入っている昔の写真を探していたジュディスが見せてくれたのは、私が最初に参加したワークショップ。
「うわー・・・私、若いわぁー・・・・」
自分ではそれほど変わっていないつもりが、現実は厳しい。すごい若くみえる私がそこにいた。
「11年前だもん、そりゃいくらか若いわヨ」
私はそこで初めてジュディスに出会い、意気投合し、家が近かったこともあって、月に1度会うようになったのだった。
一緒にいて楽で、なんでも話せて、会うのが待ち遠しいと思う友達に出会うのは奇跡に近いと思っている。
まして、人種も言葉も違う相手ならなおさら。
「あなたがいてくれてよかった」
こんなことがさらりと言えてしまう英語という言語は、すごい。