太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ピッキー

2013-03-30 20:06:41 | 日記
私はつきあっていて比較的楽なタイプの人間だと思っていた。

何かにつけ、これはこうでなくては気に入らない、という人はいるもので、

そういう人に比べたら、私はあまりこだわりがないほうで、

何でも、一緒にいる人に合わせられる。


好みが細かい人のことを  ピッキー  という。

あの人はピッキーだから、などと使う。

身近なところでは、夫の母がピッキー。

彼女を見ていると、まわりも大変だし、本人だって、

あれは嫌、これもダメ、というものが多くて疲れるだろうなーと思う。


私はといえば、

友人と行動していても、夫といても、

どこへ行って何がしたい、なにが食べたい、どうしたい、という強い希望が私にはない。

あの店は好きだけど、この店はあまり好きじゃないというのもない。

人と対立するのは苦手だし、対立覚悟で押し通すほどのたいした意見もないのだ。


こんな楽珍な私といて、夫は果報者だと恩着せがましく思っていたところ、

意外な事実が発覚した。



休日の朝、パンケーキを焼いた。

夫の分と2枚焼いて、プレートに移したところに、夫がメイプルシロップをかけた。

自分でかけるから、と言う間もなく、私の分にもシロップをかけてくれたのだが、

思ったとおりシャバシャバになった。

パンケーキが大量のシロップを吸って、フォークで押して

中から一旦吸ったシロップがジュワーと流れ出てきたとき、瞬間的に怒りが噴出した。


「!!!(怒)」


パンケーキには、シロップは控えめにかけるのが好きなのだ。

シロップがかかったところが38%ぐらい、かかっていないところが62%ぐらいがちょうどいいのだ。

食べながら、もうちょっとシロップかけようかな♪と思ったときに、

ちょいと足すのがいいのだ。

こんなにシャバシャバでずっしりとシロップを吸ったパンケーキなんて、

芯のあるご飯や、湿気たおせんべい、カビくさいブルーベリーぐらいガッカリじゃないかっ!!!




と怒りはおさまらなかったが、

善意でやってくれた夫に対して、それをそのまま表現しない分別はまだあった。


「シロップ、多すぎるよね・・・」

フォークでパンケーキが吸ったシロップを押し出しながら言った。

「新しいシロップが高いやつで、前のよりもさらさらなんだよね。

もう1枚焼いたらどう?」


結局、シャバシャバパンケーキをつつきながら、なんとか食べた。

食べながら、自分の持つこだわりに、意外な気がしていた。

何を食べるか、にはこだわりがなくても、

何をどう食べるか、にはこだわりがあったりする。



カレーライスは、ご飯とカレーの消費量のバランスが命だ。

私は、ご飯よりもカレーを気持ち早めのペースで食べるぐらいがいい。

最後の一口は、カレーだけよりも、カレーの付いたご飯がいいし、

家だったら、少し残ったご飯に、また新たにカレーを足してもいい。

1度だけどこかの食堂で、カレーとご飯を先に混ぜてから食べる人をみたことがあって、

非常に嫌悪感を感じたのも思い出した。



カツ丼や天丼なども、上のおかずと下のご飯のバランスを見ながら食べる。

セットで付いてくる漬物をいつ食べるかも重要である。

ちなみに漬物は、ラストスパートに入りかける頃に食べるのがいい。



とんかつやチキンカツは、ソースがかかってきたらアウトである。

ソースがかかっているところが20%、かかっていないところが80%がベストであって、

衣のサクサク感を楽しめなかったら、揚げ物の価値がない。


そういえば数ヶ月前、鍋焼きうどんを食べたときに、

大事にとっておいた卵を夫に食べられて、瞬間、殺意まで感じたことも記憶に新しい。





考えだしたら、けっこうある。

みんな食べものばかり・・・

これでめでたくピッキー仲間入り、というところか。







にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へにほんブログ村







最新の画像もっと見る

コメントを投稿