先日の休日。
土曜なのに夫は仕事になってしまい、一人で日本食スーパーに出かけた。
1週間分の食材の7割ほどを買うので、かなりの重さになる。
荷物持ちがいないから、仕方なく店内のショッピングカートを使ったが、アメリカのスーパーのカートは大きすぎて使いづらいといったらない。
通路は一応、カートがすれ違えるほどに広くとってあるにしても、立ち止まって品物を選ぶとき、置いたカートがほかのお客様の邪魔になる。
カート一杯になるほど買うわけでもなし、日本の小ぶりで小回りの利くカートが懐かしい。
一通り必要なものを買い、せっかくなので自分のランチも買っていこうと思う。
そのスーパーは最近、寿司コーナーが模様替えして充実したことであるし、今日はお寿司にしよう。
ポケ丼はハズレなしだけど、ほかにもいろいろあって迷う。
握りの盛り合わせは、好きな卵も入っているが、貝は今はあまり食べたい気分ではない。
サーモン握りも好きだけど、6個全部がサーモンていうのもなあ。
そこで、アメリカ系スーパーでは見られない、中トロの握りに目が留まる。
脂がのって、おいしそうだ。
これなら5個あってもペロリといけるだろう。
問題なのは、お値段。
食べたいけど、高いからやめてほかのものにする。
これは自己愛が足りないのだそうだ。
大切な自分のためなら、自分が欲しいものを気持ちよく買う。
「不足感・不安感」が根深くしみ込んでいる私は特に、ここを気を付けないといけない。
昔に比べたらずいぶんよくなったけれど、まだまだ古い癖が顔を出す。
その点、夫は寛容で、高かろうがいいもの、ほしいものはポンと買う。
いつか夫が私のために買ってきてくれたウニのお寿司は、値段を見ないようにして蓋を開けて食べた。
だから、中トロの握りの値段は見ないでカートに入れた。
いや、正直に言うと、ちらっと視界に入ってしまったが、振り切った。(日本で鰻のお重が食べられマス・・・)
中トロの握り
家に帰って、熱いお茶を淹れて、握りを食べた。
口の中でとろけるーーー・・・・
おいしゅうございました。
ちらりと視界に入った値段が頭をかすめる。
今度は絶対に見ないで買おう。