中学校の理科の教科書に載っている「しゅう曲」。
私が中学生だったのははるか昔だから、
覚えていないか新しい言葉がたくさん登場している。
この「しゅう曲」という言葉もその一つ。
300万年前から日本列島にはプレートの動きにより東西方向から押される力が働き,
東日本全体が隆起し、しわが寄るように奥羽山脈や出羽丘陵ができ始めたと言われる。
その時,地層が強い力を受けて押し曲げられたのが「しゅう曲」。
今は山脈と言われる山々が実は海底だったこともわかっていて、
それが今日はあの3.11の大地震とイメージが繋がっていく。
大きな時の流れの中で地球は地殻変動を続けていて
私たち命の営みはその上で行われている。
恐竜が絶滅した時代もあったし、その確かな原因は
現在でもわかっていないようだが、それを考えると
東日本大震災が起こったことも地球の小さな出来事となる。
そんな地球の東にある日本という地震プレートの上にある国は
何を目指して国づくりを行わなければならないのか、
あの震災を経験して学べないとしたら、愚かすぎる国となってしまう。
天災は避けれないが精一杯の智慧を使って対策はとれるだろう、
原発事故は人災と言われているが、
これまでの選択があの事故に繋がっている。
それを回避する手段はもう決まっているはずなのだが・・・。
命を守る安全な未来を捨てて、私たちはどこに向かっているのだろうか?
それが3月11日に思ったこと。失われた多くの命の冥福を祈って。