陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

ボヤージュ・オブ・タイム

2017-03-29 06:31:19 | 映画
今年も早いもので、三か月が過ぎようとしています。
今年に入ってまだ映画を観に行っていませんでした。
しかも、映画館の招待券は今月末まで。こうなったら、何を見るかではなく、映画を観ることに意義がある!

ということで、退社してから時間をおかずに見られるというあまりにも単純な選択で

「ボヤージュ・オブ・タイム」に行くことに決定!
以下、映画の感想・忘備録です。



母=自然に呼びかける・問いかけるナレーションがたまに出てくるだけ。
宇宙・火山・海底の出来事・小さな生き物の生態、人間の営みなどなどが時空を超えてただただ映し出されていきます。
まるで万華鏡の模様が瞬時に変化するように。
その繰り返し。90分間頭の中は驚きと発見のせめぎあい。

スクリーンを見つめていると、何か頭の中でだけ考える理屈ではない、「もしかして真理・・?」というものがわかってきます。

正誤も善悪もないのだ。ましてや好き・嫌いも。

日々の忙しさ、ルティンワークはほんの大宇宙の中のささやかな一瞬にしか過ぎない。
人と人とが出会うことも、すれ違うこと、ぶつかること・・そんなこともささやかな出来事。

人類が進化して文明を築いた。
進化する、ということは宇宙の法則を読み解いた、ということだ。
地球上においてさまざまな生物がいて、その中の一つである人間が、ほかの生物ではなくまさしく人間と言えるためのたった一つのアイコンは何かといえば、愛なのだろう。

愛がなければ、人類は脈々と生命をリレーできなかったかもしれない。
愛をなくして文明を優先しても、人類の繁栄はないのではないか。
ただ大きくなってもほかの生物や現象とぶつかって、呑み込まれてしまうのではないだろうか。

この映画のめくるめく自然の有様を見て、それが畏怖をも超越したころ、そう思いました。