陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

論理トレーニング

2014-06-15 05:39:38 | 

昨日、学習センターで1冊の本を借りました。

「新版 論理トレーニング」 野矢茂樹 著
哲学教科書シリーズの中の1冊です。

”外国語に向かうようにして日本語の論理を見直してみること。それによって、日本語が本来もっている論理的パワーが解放されてくる。”
なんだか面白そう。それに、今の私に必要なことだと思いました。論理的な考え方を身につけることで自分の考えをよく人にわかるように説明できるようになるでしょう。また、自分自身でも考えを整理するのに役に立つでしょう。何より、物事を冷静にとらえ、論理的に考えることができれば、無用な悩みにとらわれずにすむはずです。

この本は大学の教養課程でテキストとしてもつかわれているそうですが、独習用にも使えるように工夫されています。
論理とはなにか、演繹とは・・解説があり、途中で簡単な例題をはさみながらどのように考えていくか説明が続きます。とても親切な本だと思います。

 

そうそう、パトリック・ジュースキントの「香水」は読み終わりました。 後半は一気に読めました。
でも、後味の悪い小説でした^^;
あってはならないことが描かれていて。真の香水を嗅いだとき、人はそんなにも魅了されてしまうのでしょうか。
本物の香りを採取するのはものすごく時間と手間のかかることです。たとえば、大量のバラから数mlの精油しか採取できません。原液はとても濃厚でそのまま使うと気分や体調が悪くなるでしょう。だから、アルコールなどで薄めて使うわけです。
適量の香りは気分を落ち着かせたり、明るくしてくれたりするのです。
小説のラストでは、そんな作用のある本物の香りが、人々を豹変させてしまうわけです。最近は人工的で安価なよい香りが多いので、幸いにも(?)人は何の支障もなく日常生活を送れているのでしょうかね。怖いラストシーンは、所詮、小説の中の出来事でありえない!と思う一方で、本物の香りだったら・・と恐怖を感じずにはいられないのです。
人は香りから逃れることはできません。呼吸とセットですからね。