陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

アンの友達

2014-02-11 06:26:57 | 

赤毛のアンシリーズ、第4集目『アンの友達』
モンゴメリ・作 村岡花子・訳

赤毛のアン・アンの青春・アンの愛情はアン・シャーリーを主人公にしてストーリーが展開していきますが、この『アンの友達』は雰囲気が変わって、タイトルの通りアンの「友達」についてのストーリーが一人ずつ綴られていきます。アンが脇役だったり、全く出てこなかったり、思い出の一こまとして登場したり。
松本侑子さんの訳が3集で終わっているのは一応アンのストーリーがひと段落したということだからかもしれません。

村岡花子さんのアンも違和感なく入っていけます。強いて言えば、松本訳よりもよりストーリーのすじ重視かな?と思います。

アンシリーズを読んでいて思うことは、人生観が幅広く語られていること です。
本屋さんでよく「○○力」とか指南本のようなものをよく見かけますが、私としては何か小説や哲学の原本になるべく近いものを読んで、自分なりに何かを掴み取っていくことが大事だと思います。
指南本はそれを書いた人の解釈ですから、他人の考え方を自分の人生に踏襲していくことになるような気がします。自分の生き方、考え方は唯一無二のものでなくては、せっかくこの世に生まれてきた甲斐がないと思いませんか?

自分だけのオリジナルの感覚が何かの拍子に誰かととてもよく似ていたりすると、そこから親近感がわいてきてかけがえのない友人になるのではないかなと思います。