四季の書斎 世界は破滅に向かっている。

永遠不滅の生き方を提供!

破門騒ぎで放火 宗教も未完な人間の集まりでしかない

2007年06月16日 11時06分33秒 | 美術・建築・工芸

エホバの証人は「ものみの塔」という冊子をもってたびたび訪れてくる。20世紀には終末論を繰り返していたが、21世紀になってからは、社会秩序の乱れや、道徳を主に説いて回っている。私のところへ来るときは、一体何をしに来るのかはっきりしない。話は何となく勧誘らしいが、一応冊子だけは貰って、どうせ訪ねてくるならもっと勉強をしてからいらっしゃいと言って大抵は帰って貰う。


聖書は貴重な書物だと思う。実は中学のころから聖書は常々携行していた位であるし、英語の勉強のために対訳のポケット版はほとんど離すこともなかった。その内、各国語の聖書を集めるようになった。フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、広東語、北京語、ラテン語、ギリシャ語と割と数がある。ヘヴライ語は辞書は買ったが、勉強をしていない。ロシア語も旧ソ連に行ったときに手に入れておけば良かったが、トルストイやドストエフスキーやツルネーゲフのロシア語の本を先に手に入れてしまった。ベッドサイドに聖書は必ずあるはずだが、シベリア鉄道の旅でさすがに列車の中には聖書は置いていなかった。


聖書は20冊はあるであろう、といってキリスト教の信徒ではない。読み物としてはおもしろいと思う。それとヨーロッパ文学や美術、音楽にとって聖書は欠かせない。


私の知っている音楽家たちは聖書も読まなければギリシア哲学も勉強しない。【ピアニストの園田さんは苦悩する面影があった。ニーチェも読んでいたようである。】美術史家たちも同じようなものである。


それにおもしろいことに各家庭を回っているエホバの証人のひとたちも、必ずしも聖書を読んでいるわけではない。まあ、聖書は読んでいても他の古典を読んでいるケースはいまのところ皆無であった。


幹部はまた違うのであろう。そういうエホバの証人の中で破門されるということは予想もしていなかった。破門そのものが波紋を呼ぶことである。


しかい、宗教をやっていても、宗教的人間になるのはそれほど簡単ではなさそうである。


つい、この間も仏教の坊主が親戚を殺害したとかいうニュースがあった。


どの分野でも今では立派な人間が少ない。まあ、皆無に近いのかもしれない。デカルト・カント・ショーペンハウエルで半年暮らそうなどとは誰も考えないだろうが、半年ではあまりに性急すぎる。まあ、30年は哲学にどっぷりとつかり、半世紀は芸術の浴漕に浸かっていたいものである。


宗教家は超越的な存在でなければならない。真の宗教家は無形の価値を備えている。


無知の知であり、無用の用であるような存在である。


宗教の痴態はどこでも起こりえることである。しかし、人間は欲に眩んで何をするかは分からない。NHKの集金人やさくら市の会社経営者などは昔は鬼畜扱いされたが、今やこのような鬼畜は向こう三軒両隣にいてもおかしくはない。


宗教家も信じがたい世の中になってきたのだから、できるだけ地位も金も権力も関係のない、生き方を選びたいものである。



エホバ教会に放火容疑、女を逮捕 「夫が破門され憤慨」


2007年06月15日21時48分



 東京都杉並区の宗教団体「エホバの証人」の教会の一部が燃えた火事で、警視庁は15日、同区今川3丁目、同団体の信者で無職、緒形直子容疑者(46)を現住建造物等放火などの疑いで逮捕した。容疑を認めており、「夫が破門されたことに憤慨していた」と供述している。荻窪署は会社員の夫(48)からも事情を聴く方針。

 調べでは、15日午前8時5分ごろ、同区上井草1丁目の教会出入り口のガラスを割って侵入。いすに火をつけ、床や天井など計54平方メートルを焼いた疑い。「金づちでガラスを割り、ライターで火をつけた」と供述しているという。

 緒形容疑者の夫は14日、東京都国立市中1丁目の教会であった会合で、同団体から破門を告げられていたという。この教会では15日午前0時すぎ、室内のいす11脚や内壁が焼けるなど、2件の不審火があった。




良心の危機―「エホバの証人」組織中枢での葛藤

せせらぎ出版

このアイテムの詳細を見る

TITLE: ギリシャのうさぎ
URL: http://env.terradixit.com/
BLOG NAME: 環境を考える言葉
DATE: 09/01/2007 19:59:58
「ギリシャには陰がない」---和辻哲郎著「風土」の一節だが、湿気を含まない空気の醸す明るさを巧みに描写した一節でもある。地中海観光の一角を占めるイタリアはローマへと足を運ぶと、すぐに気温と体感温度との...

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。