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漢方を勉強する

2009年05月31日 02時11分06秒 | 日毎起こること
明治維新で致命的な失敗を犯した新政府の罪は、廃仏毀釈と漢方を医療から排除したことである。

いま又、薬事法改定で400年の歴史を持つ生薬の販売業者を廃業にしようとしている。

漢方は人間の病気を5000年以上かけて研究してきた人間学に基づいている。
ギリシア医学よりもその起源は古いのである。

生命の発達というのは人間は人間だけで営まれてきたわけではない。
肉体があれば太古から人間は様々食生活を経験してきた。
その経験を踏まえて、病気を治して来たのが漢方である。

人間の食生活で最も重要なものは植物である。植物はいつでもどこでも手軽に手にすることができた。

たぶん手当たり次第に身の回りの植物に手を出している間に毒性の強い植物はすぐに発見されたであろうし、その反面体調が良くなる植物も発見されたことであろう。

そういう経験を踏まえて書き留められてきたのが漢方である。
そもそもそれらを書き留める文字として漢字が発展したのである。
草カンムリや木ヘンの漢字がどれだけ多いか確かめてみるとよい。

今話題になっている新型インフルエンザに利くタミフルは中華料理で有名な香辛料の八角から抽出するという。

マラリアにはキナの木からキニーネを抽出した。

先住民たちの知恵と経験が現代医学に新しい光芒を放っている。
先進国の薬品会社はジャングルに新薬を求めて躍起となっている。

その中で漢方はその先駆を数千年前に完成させていたのである。
漢方と巴になる鍼灸を学べば、病気の多くは克服できるのではないかと考えられる。

ただし、漢方そのものの投与は専門医か薬剤師に訪ねなければならない。
たとえば、葛根湯は風邪薬だけではなく、肩こりにも利くというが、むやみやたらに投薬してはいけない。漢方には証というのがあり、実証と虚証を知る必要がある。

また、民間療法と漢方は全く異なるもので、漢方には厳密な生薬の配分方法が決まっているという。

しかし、巷には薬草はいたるところに雑草として生えている。
これを採取して食わない手はないのである。

食菌は野生の方が重宝がられる。スーパーや八百屋で売っているものは天然ものではない。
おがくず栽培が主で、そのおがくずも農薬に汚染された木のチップを使っている場合がある。

常に目を配れば都会の公演にも道路わきにも天然のきのこさえ発見できるが、山菜はそれよりも簡単に見つけることができる。

植物やキノコの名前を覚えるだけで人間が利口になり、人格の形成に役立つ。
これは孔子様も言われていることである。植物の名前には古代から連綿と呼び続けられている言葉が宿っている。それらを多く覚えることは心を清浄にしてくれるともいう。



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