四季の書斎 世界は破滅に向かっている。

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スポーツもほどほどにやらないとケガで一生台無しにする

2010年02月19日 09時08分44秒 | スポーツ
随分人口が増えたためか、後から後から強靱な肉体を手に入れようと肉体の限界ギリギリまでトレーニングするアストリートが増えている。

スケートの清水宏保もその一人であろう。酸欠になり気絶するところまで鍛えていたというが、そのために無理が祟ったのか、急に失速した。

野口みずきも残念なことに、北京オリンピック寸前に失速。練習のやりすぎのようである。
前代未聞のことである。二年連続金メダルが有望視されていただけに、多くの日本人をがっかりさせたのであろう。

他人の目はいかにも無言の圧力になる。

そのために、限界を超えてしまうと自分自身を損ねてしまう。

野口みずきはその後姿を見せなくなった。

昔、円谷幸吉選手が東京オリンピックで銅メダルを取り、その後どういう事情があったのかははっきり分からないが、自殺を図って死んでしまった。

わたしも剣道部ではシゴキの特訓を受けたことがあり、ことある事に「血の小便が出るまで」というかけ声に励まされたことがある。

バンクーバーは天候不順で雪不足、そして雨が降り、予定も立たないような波乱続きで、急滑降が行われたが、凍り付いた雪の上を猛スピードで滑り降り、多くの選手が転倒していた。
ずいぶん危険なことをさせている。

大事な世界選手の代表たちを集めて、危険を回避せずに競技を続けさせるオリンピックとは一体なんだろうか?

既に一人の死者を出して起きながら、応急処置で見切り発車。

JRでさえ、安全優先で風速20kmの風が吹くとその区間での電車はすべてストップさせる。

トップアストリートでさえ、無謀な扱いをされる。

オリンピックの名目のために、旧東ヨーロッパ社会主義国の選手たちは、単なるモルモットとされ、成果を出す毎に美味しい食事や待遇を与え、その食事の中には筋肉増強剤をたっぷりと投与していた時代があった。そのため、ある時期から体調を崩し廃人と成っていったケースが増えていき、国民の中にスポーツに対する嫌悪感が根付いてしまった。

そういえば、旧社会主義国の出場選手がめっきり減ってしまった。ロシアでさえが有力な選手の数が少なくなってきたようである。

選手生活はそれほど長くはない。その後の生活の方がはるかに重要になる。
自分でコントロールできる範囲のトレーニングするアストリートが増えているのではないだろうか。(オリンピックを切り離して活動するアストリート)

特にヨーロッパの選手たちのメダル数が減っている。
オリンピックが選手たちを使った金儲けだと言われ、選手たちのための祭典ではなく、国家の威信を賭けた戦場と化しているだけに、個人的には報償を狙うためにやっている選手も増えているのである。

世の中の賢い人たちの振る舞いは気になるところである。

スポーツは他人のためにやるのでも、企業のためにやるのでも、国家のためにやるのでもないと思う。

自分の身体を健康に保つためにやるのであって、記録は際限のないものであって、魔が潜む。

時代はどんどん変化するとは言え、他人の視線で生きて行くと、道を踏み外すことに成りかねない。

こんな書物はいかがだろうか?
他者の目を論じた哲学書である。
存在と無〈1〉現象学的存在論の試み (ちくま学芸文庫)
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子供が生まれてくる。赤ん坊が生まれてくる。
その赤ん坊はすでに何をやるかどういう人生をたどるかは、はたして決まっているのであろうか?

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