四季の書斎 世界は破滅に向かっている。

永遠不滅の生き方を提供!

戦場は人間を作る。洗浄は人間をキレイにする。

2015年06月28日 20時53分35秒 | 政治・経済
若者は遊びで身を滅ぼす。

高校生は下らぬ受験勉強。

大学生はバイトに疲れて授業でお眠り。

こういうテイタラクは戦場にはない。

便所でおしりを洗浄する時の至福気分は戦場にはない。

戦争を経験した菅原文太には味があった。
役者たちの間でも戦争を経験した人には重みがあった。と、言ふ。

なるほどそうだろう命からがら生き延びなければならない経験がある。
単なる苦労話では無い。

レイテ島遺骨収集に参加した時、フィリピンはテロリストと政府軍が対峙していて、我々のジープには武装した軍曹がついた。

レイテ島もほぼジャングルで覆われている。日本軍が命からがら米軍から逃げおおせたジャングルを走破することも目的であった。参加者は大岡昇平の『レイテ戦記』にも登場する長嶺隊長(防衛大学校教授)にその歩兵隊の生存者とその家族。

太平洋戦争の生々しい後はそのままに残されている。日本軍が使用し米軍に爆破された大砲、銃撃戦で傷ついたコンクリートの建物もそのままに残されていた。

去年の台風で被害に遭ったタクロバンにも3泊した。
ここの産業には売春も位置づけされている。
ホテルにはマッサージ嬢というのが沢山いるがすべて売春婦である。
高いのと醜いので買うことはなかった。機内で一緒だったと言われたが、断った。

宿泊中にも隣の島ミンダナオ島のホテルが爆破された。一同緊張が走った。
軍曹から拳銃をかり実弾で練習をした。
武装した軍曹は手榴弾も持っているし、自動小銃も数丁ジープに備えている。

しかし、襲撃されれば命に補償はないという。私も身構えた。
イタリアのマフィアに友人がいる。大抵イタリアの空港では迎えがやってくる。
そういう関係である。格闘技も彼らから習った。

今回の遺骨収集も一種のボディガード役でもあった。

日本の若者はテロリストに簡単に拘束されてしまう。お人好しが多いのである。
まずは他人を信じるまでには時間を掛けなければならない。

危険な所へ行くときは人が近づいてくるだけで相手を威嚇攻撃しなければならない。

戦場の緊張感は自然と他人を疑って掛かるものである。たとえ通訳でも信用しない。


安全な場所はない。拘束されるとこうなる。