以前の録画撮りを見る。
なかなか真剣なまなざしで、まさにその刃物の鋭利さを全体の雰囲気で表している職人である。
並のハサミではない医療用の極めて微細な人体の神経までも扱うようなハサミである。
見ているだけで神経がピリピリするが、ハサミは日本刀のように美しい。名付けれ『ムラマサ』という。
私の目指しているハサミは紙切りはさみである。
そんな鋭利なものは必要がない。
しかし、ハサミの研ぎ方は包丁のように切れれば良いというものではない。
紙を切るためのバランスがある。その辺が難しいのである。
今のところ成功した試しが無い。
なぜこういう番組が短く、放送が少ないのか?
匠の肖像
#125 医療器具製造技術者
山隆志(たかやま・りゅうし)
2008/8/22放送
山隆志 プロフィール
1965年 東京生まれ
明治から続く
高山医療機械製作所の4代目
「 動かされる! 」
触れれば斬れる、11ミリの刃!その切れ味の鋭さ故に、濡れた和紙の切り口も、たちどころに白く乾く・・・人呼んで"ムラマサ"!実はこれ、日本が誇る世界最高級の脳外科手術用ハサミ。顕微鏡下で行われる高度な手術を、その精密な刃が、支えているのです。この鋏を作ることの出来るただ一人の人物が、今回の匠、山隆志さん。
わずかに反った超極薄の刃を、1000分の1ミリの誤差で削りあげます。「だから自分の体が精密機械になるから。長年やってると自然と体が決まってきちゃうのね。だから測定器を持たなくても、今この厚みが、1.5、1ミリ、もう目が覚えてるから。測定器よりもはるかに正確ですよね。人間の体の方が。」
山さんは、職人として、製品を作っているだけではありません。薄さ、軽さ、カタチなど、専門医の厳しい要求に応えて、日々、新しい技術を研究。これは、硬さの違う生体組織も一本で楽に切断するギザ刃。2回の手術で使えなくなっていた鋏も、新しい材料を使うことで600回以上、使用可能となりました。「毎回手探りかな。頼まれた時には。常に今やってるものよりも更にファインなものを、実現、形にすることが僕らの仕事だから、緊張感は常にある。」
より安全な手術を目指す多くの医師のため、どんな道具でも作り出す…そのため山さんは、製造工程から、人材育成まで、全てを見直そうとしています。「何か動かされちゃうんだよね。やっぱり自分が目標とする仕事のレベルっていうのがここにあるとすると、それに向かってあの、動きますから、あの、こうこれを達成するためにこれとこれを用意しなきゃいけないってのがあるから、なりふり構いませんよね、その辺は。」
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