凡人の時代からカスの時代に成っていることにお気づきであろうか?
なぜそうなったか、田中正造は予言している。教育と電気が人間をもろくしていくと言った。
電気は人間を支配する、たぶん彼らの多くは胎児の時に電磁波の強い環境に育ったのであろう。
ニューロンやシナプスの発達の段階で電磁波の影響を受け、脳そのものがおかしくなったのである、と予測することもできる。
携帯に友だち登録をしている友達とは一体どういう存在であるかということを考えたことがあるだろうか?
友達は貴重な存在である。その貴重な存在が数百人もいるということはありえないであろう。
その数百人の友達が一体何を考え自分自身に何を及ぼしてくれるか? ひょっとしてそれらの人たちは本当の人間であるかどうかを確信し得るであろうか?
渋谷を歩くと若者たちと一日中すれ違うことができる。たしかに多くの人達が行き来している。しかしその中に知り合いはいない。あとで振り返るとそれらの通り過ぎた人間はほんとうはなんであったのかは知る由もない。その人達のなかには犬を連れていた人もいるだろう。しかし、犬が何匹いたのか、帽子をかぶっていた犬を人間と勘違いしていたのかもしれない。髪の毛の長い男性を女性だと思っていることもある。バーナムの森もマクスにとっては生き物となり動いているように見えるものである。他人が何を考えているかというのは、相手からそのことを聞くことができてもそれは真実ではない。わたしが何を考えているかを正確に語ること自体私にさえできないのである。わたしが何かの証人になることも難しい話である。
自分ひとりで自分の問題を考えたことの無い人間は、自分として生きていく価値があるだろうか?
つまり意識が始まる幼少の頃から常に相手が居る生活の中で、勉強でさえ手取り足取りして貰い、塾に行き先生にすべてを教えてもらい、分からなくなると考えることなく教えてもらおうとする。今の知識は自分で見つけるものではなく人から入れてもらうのである。
たぶん、自分で友達を見つけているのでもなく、誰かから宛がってもらうのである。
人間は自分で獲得したものを所有しない限りスカである。
群れる人間が奴隷化されて行くことに気づかないだろうが、
他人というものの評価にしか自分を評価出来ない演奏家や創作家に似ている。
彼らの苦労は結局のところ無物なのである。
自分自身を支配することは人生の目的でもある。
自己の判断を持ち得ないものこそ、支配者にとっては重要な支配の要素になる。
スズメたちが人間の中に入ってきたと言えるであろう。
虎は群れをなさない。
単独で生きるものたちは強い。
弱き者たち労働者よ団結せよ!
個別には価値のない人間がそうなり易い。
個では何もなしえ無いが、他によってしか力を頼むことができない人間は搾取される。
『蟹工船』の労働者がそうであるように、日雇い派遣者たちも支配されるだけでどうにもならない。
コリン・ウィルソンが、誰かの引用でこう言っている。
「猛禽類は群れない、孤独である。
一際高く飛び、そして美しい声で鳴く。鋭い口嘴で相手を突っつく。」
昔の野原にはスズメが野原を覆い尽くすようにおり、夕方にともなれば、電線はすべて雀で埋め尽くされていた。
そのスズメが田舎うなったと思っていたら、人間の中に入り込んでいたのである。
群れやすい人間には決断と勇気を与えさせるために戦場に送る。
ドイツや韓国が徴兵制度を取り、若者を軟弱から救うようにしているにはワケがある。
群れ飛ぶかもめは陸が近いと、
囚人のジレンマに陥るとそういう軟弱な人間はすぐさま相手を裏切るであろう。
碌でもない日本映画が人気があるのは意外とそういう浅はかな人間が増え続けているからだろう。
企業はそんなケアはとってくれない。
食糧・資源・水の争奪戦が始まろうとしているのに、弱ければ弱いほど苦しみは大きくなる。
食事も一人で取れないような碌で無しに育ってはひとり旅などはできようはずもない。
他人は向上の邪魔に成るという。これは多くの天才がそう記している。
まして大衆レベルの人間などとは3分も一緒にいられるものではない。
友人から学べるような友人は宝くじ100億円を当てるよりも難しい。
それゆえに先人に学ぶのである。これは比較的簡単であるが、おおくの凡人はそのことの値打ちを知らない。
人間はややもすると奇妙な価値観にとりつかれてしまうものである。
幾らもしないおもちゃや電化製品が生みの親育ての親よりも大事に思えてしまう。
おもちゃを買ってくれない親は殺したいと思うようになる。
ものゴコロつく頃には親よりは他人の目が気になってくる。
得体の知れないものに支配されることの恐怖と快感、他人の目に気に入ってもらうことが安心であり続ける自分を育てていくという勘違いが教科書というもので育つ人間ほど強くなる。
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特報首都圏「“ひとり”が怖い」
一人では学食に入れず、トイレで食事する学生がいる。友だちがいないと周囲に思われたくない心理が働いている。友人関係に縛られ“ひとり”が怖いという若者の姿を伝える。
ひとりでは学食に入れないという若者が増えている。なかにはトイレで食事をすませる学生もいる。背景には、周囲から友だちがいないさびしい人間だと思われたくない心理が働いている。専門家は、携帯メールで24時間常に維持される友人関係が、自己肯定感の大部分を占めるようになったと分析。大学では、友だち以外の分野で自分の居場所を持てるように、さまざまな取り組みを始めている。“ひとり”が怖いという若者の姿を伝える。
出演
【ゲスト】筑波大学大学院教授…土井隆義,【キャスター】中野純一