例えば、牛肉や牛乳など食品に関しては新しいものを買う。
最近、牛乳パックなどは奥の方から買われていくので、あとに残るのは前のほうである。
牛乳だけでなく、ドリンク類やおかず類は後ろから消えていく。
スーパーの肉などは、手にとっていちいち重さや中身をしっかりと見回している主婦がいるが、そこまでしなくとも表面から見ても変わるはずがない。
確かに新しいものの方が安全であるとは思えるが、先程までは定価でその後半額になっているものが、品質的にそれほど落ちるはずはない。
機械モノでもそうであるが、半年前のパソコンが新製品にそれほど劣るとも思えない。
今までになかった機種でさえ、半年から1年立てば必ず次世代のものが登場する。
その方が改良されている場合が確率としては高いのである。
今でさえ、携帯もコンピュータも持たない人がいるが別段困ってはいない。
ただ、公衆電話が消えて行くので多少不便であるようだ。
電車でも新幹線が主体になると急行や特急や夜行列車が消えていく、人によっては寝台列車の方が楽しめる人もいる。
スピードが上がってしまうと、東京~大阪は日帰りが当たり前になったり、東京~福岡まで日帰りの場合がある。
昔は出張の楽しみがあり、2泊したり、宿泊手当があったりしたが、スピードが早くなるにつけ、手取りが下がり仕事量が増えたりする。
機械が高度になると、確かに便利になり、機能が高まることは確かである。
ただし、その反面煩雑になり、機械に頼ることで機械から離れられなくなる。
機械が必要でないことまでも機械に頼ることになる。
それで人間の方も同じように能力が高まればよいが、機械がないと何もできない人間が出来上がってしまうのもたしかである。
たとえば、医者は聴診器一つで患者を診ることは時代遅れだと感じる。
それは病気を同定するのには、正確でないと考える。
血液検査で大抵の病気はわかり、わからなければMRIやCTなどを使えばさらに詳しくわかるし、遺伝子検査で未来の病気までわかると思い込まれている。
実際は、新しい高度な機械を使いながら病気を誤るケースは少なくない。
高度な機器を使いながら、医療ミスを起こす場合もある。
わざわざミスを犯して患者を病院に釘付けすることもある。
高価な機械を買ったおかげで借金ができ、その支払のために、患者を利用するケースが増えているのである。
飛行機が空を飛べば落ちることもあり得る。何千トンもある鉄の塊が猛スピードで落ちていくならそれなりの物理的な破壊力も相当なものである。
自動車でさえ時速200kmで衝突すれば大クラッシュである。スピードが0の方向に行けば破壊力も0に近づく。
それは経済でも同じである。企業が巨大化すればそれだけ社会的影響が大きく、稼ぎ出した金の相対よりも多くの損害を社会に与える。リーマンもそうであるが、そごうもダイエーもそうであった。それで間接的に多くの人が自殺したことであろう。
科学技術が発展したことで世界的な公害が置き、気候が変動し、CO2が増えすぎ、世界中が洪水や干ばつにあえいでいるのである。
2月に20度以上になったり、5月に雪が降ったり真夏日になったりと、一体季節で言えば、春夏秋冬では言い表せないから、冬・夏・春・冬・秋・夏・冬ととにかく天変地異が至る所であ起こるような状況になっている。
i-podでもi-padでも新しいものが市場に出てきて果たして世の中が良い方向にいくであろうか?
航空産業が世界的に破綻するような状況であり、ネットの世界も編成や倒産が相次いで、インターネットの検索も目的にたどり着くためにはかなりの時間を要し、クズ情報は溢れかえり、ソフトが新しくなる分、古いソフトはすぐに使えなくなり、ハードも買い換える羽目に陥り財政はどんどんそちらの方に吸収されて行く。
ソフトの数がどんなに増えても使えるものは半ダースほどである。
新しい道具を使うためにまたしても時間をさかねばならない。
古い道具を使いづつける職人は道具に習熟し名人の域に入るが、新しもの好きは何時まで経っても素人の域をでないのである。
例えばパソコンに映し出せれる文字は、資格からすると焦点が合わずに見ているから必ず視力が衰えてくる。
紙の上に印字されたものは紙の上にあるが、液晶であろうとディスプレイであろうと、ガラスやプラスチックの向こう側に文字が映し出されているのである。それも文字は点滅している状態であり、この点滅は無意識ではとらえているからかなりの疲労感をもたらすのである。
ついでに電磁波の障害も考えなければならない。
たぶん、電気で動く機械の手を借りることのなかったルネッサンスの画家や彫刻家を現代の人間が超え出ることは難しいであろう。
つまり後世に残せるほどのものは一つとしてないということにもなりかねない。
自分が大事だと思いながら買ったものの一つが10年先にどれほど残っていることであろうか?
あまり急ぐことにそれほど価値はないと言っても過言ではない。
宮本武蔵も五輪書の中で、「急がば転ける」と言っている。
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