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慶応三年頃の幕府陸軍将兵(イラストレイテッドロンドンニュースより)

2010-07-24 00:09:17 | 幕末


謎多き歩兵組の軍装の中でもかなりカオスな格好。おそらくは火消し頭巾のなれの果てのようなヘッドギア。陸軍歴史には黒塗り革製、紺木綿シコロ付きとある。
正面の屯所番号は「日本近代軍服史」では朱、「日本の軍装 下」では金色とあり、前者を採用しました。
そもそも最終的には9個連隊に編成されるのでいつまで屯所番号で部隊を現わしてるのかも謎。
同時期に従来の筒袖ダンブクロ、韮山笠の兵士も別の絵で確認できます。やはり部隊も多いと同じ軍服が供給できなかったのか、部隊によってさまざまなバリエーションがあったことでしょう。

そして気になるのが背嚢!バンドをクロスさせて水筒のようなものを固定しています。
このタイプの背嚢はこのイラストにのみ確認できるもので、他のには少なくともバンド二つを垂直に留めてブランケットを一文字に固定するタイプが多いです。

このクロスバンドの背嚢は、南北戦争衣料品サイトにあるようなやっぱりアメリカ軍のお古なのだろうか…。
ちなみにカラーリングに関する資料はブリュネの彩色スケッチ一枚のみと組合銃隊行軍図などの錦絵です。

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