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鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

Vol.74『力と権威はどう違うか』(5章)

2005年07月16日 | ヨハネ伝解読
~~~鹿嶋春平太です。
 梅雨も明けて、暑い夏が始まりましたね。
 みなさん、暑い夏には、聖書を読みましょう。
 読んで考えましょう。
 この「ヨハネ伝解読」がその参考になれば幸いです。

 では、本日の聖句から。

・・・・・・・・・

=聖句=

 「父なる創主が自らいのちの源であるのと同じように、それと全く同じように、父はその子をもいのちの源となるようになさいました。
 そして、創主はその子に裁きをする権威を与えられました。彼が人の子(the Son of Man)だからです」
         (ヨハネ伝、5章26~7節)

 
 ここではイエスは、創主から自らに与えられた権威について述べています。

 「創主と同じにいのちの源である権威」(26節)と

 「最後の審判で裁きを行う権威」(27節)

            がそれであります。

もちろん、26節では権威という語は表面に現れておりません。原文を英語に移し替えた文ではこうなっています。

 「-----He(the Father) gave to the Son also to have life in Himself」

 しかし、後に明らかになりますが、ここでは実質的には、イエスに与えられた権威について述べているのです。

 だから、この英文はalso とtoの間にthe authorityを補うべきところでしょう。続く27節では裁きの「権威」について述べていますし。

 そこで、まず権威という言葉を吟味しておくことが必要でしょうね。英語ではオーソリティー(authority)です。

     @      @      @

 言語学者に聞いてみたいと思っていますが、権威という言葉は、もともと日本語にはなかったのではないでしょうか。英語など西欧の言葉を翻訳してはじめて出来た言葉ではないでしょうか。我々には何かなじめいところがあるのです。

 結論から言うと、それは「物的な力(英語ではパワー:power)を発動させる資格」のようなものでしょう。たとえて言えば、軍隊や警察、これは物的な力そのものです。しかし、その「力を発動させる資格」は、日本では究極には総理大臣に与えられています。

 総理大臣は、通常そんなに腕っ節も強くありませんでしょ。武器を携えて歩いているわけではない。だからパワーそれ自体を持ってはいませんよね。

 けれども、彼は、自衛隊を命令でもって発動させる資格を持っています。もちろん、憲法が許す範囲においてですけれども。それが権威です。総理は「権力」を持つ、という場合の、権力の実体は、詳細に見ると、物的な力を発動させる資格だったんですね。

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