聖句を解釈して出来る教理ではなく、もとの聖句そのものに最終権威をおく姿勢、バイブリック(Biblic) はサザンバプテスト地域独特の用語で,一般の辞書にはない・・・・これは前述した.
今回はもう一つ、その親類のような言葉をも紹介する。
バイブリシズム(Biblicism)がそれで、これもまたサザン特有の用語、一般辞書にはない用語だ。
<聖句上位主義>
ismというのは、「~の方がベターだ、上位だ」という意味を持った接尾語で、日本語では「~主義」と訳されている。
「ベター」というのは、「何かと比較して」とのニュアンスをもっている。
この際、比較されているのは教理だ。
つまり、教理よりも聖句を上位に置く、という姿勢がバイブリックであり、その方式がベターだという思想を表すのがバイブリシズムだ。
日本語ではどう言うべきか、聖句上位主義といったところか。
短く聖句主義といきたいところだが、筆者のこれまでの経験では、当面それだとほとんどその真意が伝わらない。
面倒だが聖句上位主義、ないしは聖句至上主義と言っておいた方が当面は無難である。
<教理上位主義>
対して、教理を上位にすべきという思想もある。
聖句上位主義のバイブリシズムにをこれに対比させるには、やはり教理上位主義ないしは教理至上主義と言っておくのが良さそうだ。
英語ではcreedalismとか doctrinism とか dogmatism とかの語がそれにあたる。
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教理上位主義の方式をとる教派・教団もある。代表はカトリック教団だが、それから派生しているプロテスタント教団もまた、教理上位主義だ
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