鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

地上理想郷ビジョンの心理効果

2022年07月22日 | 永続確信のための聖書解読

 

 前回に示した、置き換え要素の「第二」は、珍しいものではない。 

 

 すなわち、「イエスから教祖への権威の置き換え」は改造思想 ①でも、②でも、なされていることだ。 

 これには聖書理論改造の常套手段といった観もある。 

 

+++ 

 

 だが、「第一」の置き換え、すなわち、理想郷の「天国から地上現世世界への移し替え」は、なかなかなアイデアだ。 

  これは教団員獲得のためには、大きな心理効果を発揮するのだ。 

  

<すんなり受け入れられ易い> 

 

a. 効果の第一は、そのビジョン(夢、まぼろし)が、すんなり受け入れられやすい、ことだ。 

  

 人はいま現に地上世界で生活している。 

 だから、その世界が理想郷になって欲しいという願望は、物心ついた時から自然発生的に心に育ってきている。 

 

 それが故に、人々はこの現世理想郷のビジョンを示されると、当然という感情で気楽に受け入れるのだ。 

 

 

<人心を燃やしやすい> 

 

 b. 第二の効果は、人の心を燃やすことだ。

 

 現世の地上世界は、人が今生きている「世」だ。 

 自分が現に生きている世界を改良したいという願望は、人は心の深くに抱いているものだ。 

 

 だから人心は、そのために働きたい、と容易に燃えもするのだ。 

 

 ~ a. b. 二つの特性は相まって、教団は多くの共鳴者を得ることになった。 

 

+++

 

<政治活動につなげやすい> 

 

c.  第三の効果は、思考が政治活動につながりやすいことだ。 

  地上理想郷ビジョンは現世改善思考を生み、それは現世の政治を改善したいという思いを生む。 

 

  この思考は、人々を政治活動に誘導しやすいのだ。 

 

~これについては次回に述べよう。 

 

(続きます) 

 

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