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徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-610

2012-07-06 08:23:34 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-610

23)スペインを歩く

日記から-18

8月 17日(土曜日) 快晴

 朝、ペンションを出る時、やはり今日もこの家の人が誰もいない。
仕方なく、今日も挨拶することも出来ず、出発することになった。何時ものことではあるが、嫌な気分である。

 今日は昨日の様ではなく落ち着いて歩くことが出来る。
それは歩く距離の目標を長く決めていないことと、歩き終わったらテントでどこにでも寝るつもりだからである。
宿所に泊まろうとすると、必ずゆっくりしたいという思いがあり、少しでも早く着きたいという気持ちから焦るのである。

 今日はバックパックを背負うのも疲れずにすむ。
もっとも、今日は43kmしか歩いていないこともあるであろう。

 昼に休んだRest Area(休憩所)に水がたくさん出ていた。
その水の冷たいことと美味しかったことはツクズクありがたく思うのである。
本当に水とは大切なものだ。水がある所は草木も茂り緑々している。何と素晴らしいことだ。
我々は緑の草木を見て安心するが、それは即ち、水があることを意味しているのであろう。

 今日もあまり高くない木々即ち、ブッシュの中でテントを張らないで、夜空を見ながら寝ることにする。

 そう言えば、今日最後に通り過ぎた村には一軒のBarがあり、そこで食糧を手に入れた。
その村は小さな村だったが、コジンマリしていて、また素朴で良い所であった。
その名前がSaucaとか言っていた。
とのかく、今日も星の下で寝る、、、、、

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筆者のホームページがあります。それは韓国とのビジネスサポートのものです。見てください。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-609

2012-07-05 07:56:46 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-609

23)スペインを歩く

日記から-17

8月 16日(金曜日) 快晴

 今日の僕はこの頃の僕とは違う。
それは何だか気持ちが焦って、落ち着きがないからである。それでか?非常に疲れたのである。
今日はホテルに泊まろうと朝から決めていた。
そのホテルがある町まで歩く距離が57kmあったのと、宿所に着く時は早く着きたいこともあり焦ったのである。
その様な時は前へ前へと気持ちが焦るので、そう思うと歩き方が崩れるのである。その結果、疲れるのであろう。
最後の15km前で疲れたから休んでしまった。この様なことはこのところ珍しい。
と言うのも、普段は歩き慣れているから、休みがなくても歩けてしまうからである。

 この他には今朝、起きた時にはアリが体中にいて、夜中は十分に寝ることが出来なかったことも、今日は落ち着けない理由であろう。
どちらにせよ、どんなことがあっても自分の心を落ち着けていられる様にならなくてはいけないと思うのである。
そうなれば歩きも楽になるであろう。

 今日はホテルがあるであろう町まで行って、ホテルに泊まろうとしたが、それはなくペンションに泊まる。
疲れた体をそのペンションの一室に滑り込ませ、久しぶりのシャワーを浴びている。ああ!本当に気持ちがいい。
また、ビールとワインを飲み疲れを癒している。

 そう言えば、昼に500ペセタをくれたおじさんがいた。
彼は通り過ぎた車から降りて来て500ペソをくれるというのである。僕がそれを断ったら、無理やりポケットに押し込んで行ってしまった。
さすがに、スペインは情熱的である。

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-608

2012-07-04 07:21:40 | 世界徒歩旅行記

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-608

23)スペインを歩く

日記から-16

8月 15日(木曜日) 快晴

 バックパックの話である。
今になってやっとバックパックの背負い方が分かったのではないかと思うのである。
今回、日本を離れて3年でやっとである。しかし、まだまだその担いでいる状態を維持するのは大変である。
体が覚えるのはまだ時間がかかるのではないだろうか?

 今朝は涼しく歩きやすかった。
とにかく、涼しいのと力を入れないで歩いているのとバックパックの背負い方が良いのとであまり疲れずに早く歩けた。

 Calatayudという所に着き、食糧を手に入れようとしたが、出来なかった。
ここでは祭りがあり、どこの店も休みである。やっているのはBar や Restrantだけである。
この祭りでは闘牛をするようだ。この祭りの雰囲気を見たいのと闘牛を見たいのとで、ここに泊まる様にホテルを探す。
どこのホテルも満員で結局、この町を出ることになる。それにしてもこの町は大騒ぎである。
この地方の祭りを見れなくて残念だ。

 町を出てしばらく歩いているとBarがあった。
そこは静かなのでビールを飲んだ。そのついでにパンと簡単な食糧も売ってくれないかと聞いたが、断られた。
食糧がない。

 道路の横に農民がいたので食糧を手に入れられるか聞いてみた。
彼は祭りが近くで行われているにもかかわらず、一生懸命農業をしているのである。
彼からトマトとタマネギをを売ってもらうつもりであったが、くれた。

 町では祭りで人々が騒いでいる。
その様な人々は僕を見て冷たく笑っているのに対して、こんな時に必死で土と一緒に働いている人は何て心が温かいのだ。
この様な人がいるから、地球はまだ崩壊しないで救われているのではないだろうか。

 今日は丘の上の松の木々の中でテントを張らず、シートだけ敷いたオープン状態で寝る。


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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-607

2012-07-03 07:07:40 | 世界徒歩旅行記

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-607

23)スペインを歩く

日記から-15

8月 14日(水曜日) 晴れ 快晴

 昨日泊まったペンションを今朝出発しようとしたが、誰も家にいないのである。参った!
それでも長い間待っていられないので、仕方なくそのまま出て行く。何だか変な気分だ。
初めて泊まった家から出る時に挨拶なしで出てくると盗人のような気分になるからである。

 朝、日本大使館に電話をかける。
それはパスポートの延期の件でである。実はもうすぐパスポートの期限が切れてしまうのである。
外国にいてパスポートの期限が切れても日本大使館はあまり気にしないようだ。
実は大使館員が「パスポートが切れたらいけないので、早く作り直してください。」とでも言ってくれるのだと思っていた。
それが、わりと簡単に何時でも来てくださいと言われただけである。
だから、僕、本人だけが気を使ているのである。
とにかく、パスポートが切れてしまったら、戸籍抄本を取寄せなければならないだけである。
即ち、どこかの住所に日本からまたそれを送って貰わなくてはいけない。時間がかかる。

 僕もパスポートのことなどで気を使うとはまだ心が小さい。
お坊さんが苦行をするのは体を鍛えるだけではなく、それを通し心の限界を超えるためでもあるのであろう。
その様に心のワクを越えた人間になりたいものだが、何時になることやら?

 Zaragozaという所から23km~24kmぐらいの所に村があり、ガソリンスタンドがある。
そのガソリンスタンドにこの辺にスーパーがあるか聞きに立ち寄る。
そこには丁度、マドリードからキャンピングカーで旅行中の家族がいて、親切に卵や乾燥したパンをくれた。
また、マドリードに着いたら「家に来なさい。いろいろ話を聞きたいから、、」と言うのである。
これは助かる。マドリードでスペイン人の家に泊まれスペインを知ることが出来る。

 歩いているこの辺は平らで木々がない。
それでテントを張るところを見つけるのが難しい。
それでも、夕方に桃の畑を見つけ、そこで寝ることにする。
夜にこの畑の主人が見回りに来るかな?

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-606

2012-07-02 07:31:11 | 世界徒歩旅行記

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-606

23)スペインを歩く

日記から-14

8月 13日(火曜日) 晴れ 曇り 晴れ

 昨日はテントを張らずにシートだけを敷いて寝たので、星に包まれながら寝たような気がして、とにかく綺麗であった。
ところが、何も囲まれていないからかあまり寝られなかった様な気がする。
それでも今朝は美しい朝日を見て出発することが出来、良かった。
その出発の前に一つの事件があった。
それは僕が何時も左手の小指にしている指輪を見失ったのである。
しばらく探したが、それが見つからないので途方にくれ出発しようと思って、見つめていたら不思議なことに指輪がそこにあるのである。

 不思議と言えばこんなことがある。
Zaragozaに着き、Pencion Fondaという安宿に泊まろうと交渉した時のことである。
ペンションのインターフォンで僕の顔が見えない時は部屋があるのだが、僕の顔を見たら突然部屋がなくなるのである。
これが不思議でしょうがないのである。
それはペンションの人は僕の顔を見ていない時にただの旅行者だろうと思ったが、顔を見たら金がない貧乏人だとでも思ったのであろう。
この様なことが多くなり、ペンション(民宿)を探すのが大変である。
ある時はペンションが4階にあり、インターフォーンで「上がって来い。」と言われてあがって行ったら、部屋がないと言われて大変疲れた。
今日、ほとんど諦めようとした時に汚い子供が来て僕をペンションに連れて行くというのである。始めは信用していなかった。
しかし、僕と同じ様に汚いが、僕まで彼を信用しなかったら、僕も他の人と同じ様なものであると思うのである。
それで付いて行ったらやっと泊まらせてくれた。宿泊料が500ペセタと高いが仕方がないだろう。
部屋も結して綺麗ではないが、まあ、良いであろう。

 今日はこの町の中に入っても「無心」ということを実感したような日であった。
それはこのペンションを見つける前は諦めてもう欲を出さず、無心になっていたからである。

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