今年に限った事ではありませんが、この1年の死亡欄に目を通すと、元の病気はともかく、肺炎で死んでる人が多いです。僕の周辺、身近な人も、多く、肺炎で死にました。
この大震災の際、歯科医師会も、アメリカも、うがい薬、歯ブラシ等を大量に寄付しました。
アメリカは、その理由を、肺炎の予防と、大々的に訴えてました。ニュースでも、被災地に肺炎が蔓延してると、報じてました。しかし、その予防には、口腔内を清潔にする事、そのケアの大切さは報じません。
歯科医師会、そして、歯科医もどうして、アメリカのように、肺炎の予防で、我々はうがい薬、歯ブラシを寄付したんだ、と、自信を持って、声を大にして、訴えないのでしょう?
僕は、多くの患者さんに口腔のケアは、肺炎の予防もあるんですよ、と教えると、虫歯とか、歯周病とか、口臭にしか、関心がない人ほとんどです。
天皇陛下が肺炎になった事などをまじえて説明すると、みんな、納得し、大きく頷いて、中には感心、感動してくれる人も居ます。
歯科師医会、歯科医も、何しろ、医師会、医師、医者への劣等感の塊なんです。
日本人は器用だから、入れ歯作りがうまかったんです。だから、職人が上手に造ってたのです。
その伝統から、歯科医は医者じゃないという劣等感が歯医者にはあり、患者さんにも医者より下に見る人が多いのです。
アメリカなどは、プロを重んじる精神があるから、歯科医も劣等感がありませんし、歯医者も医者という自覚があります。
僕が再三、言ってるように、東大、京大に歯学部がありません。病院にも、所謂、歯科医が居ません。《医学部、歯科》にして、医師にも歯の事を学んでもらわないと駄目なのです。
現に、心ある医師、医者は、歯、口腔のケアは大切だ、我々も歯科の事をもっと学び、肺炎等予防に努めないと…と言ってます。
病気は、口から感染するんです。鼻で息を吸っても口を通るんです。そして、喉へと全身に行くのです。
食べ物は言うまでもありません。
風邪で薬だけ飲んで、ただ寝ているなんて最悪です。
きちんと、毎食後、歯磨きをして、うがいをして、必要なら、入浴もして、清潔にして、暖めて寝れば、薬なしでも治るのです。最小限の薬で済むのです。
それより、きちんとした真面目な歯医者の指導に従い、口のケア、口腔の清潔に努めれば、風邪にも、「肺炎」にも、ならんのです。
昨日まで元気だった、まさか死ぬとは…家族は勿論、医者も驚いてると、言う死亡記事がよくあります。《急性肺炎》で死んだ、有名人、議員の死亡記事です。
しかし、僕や、優れた歯医者は驚きません。
身近にリサーチしても、多く、《急性肺炎》の人たちは、きちんと歯磨きしてません。病気療養中、医者も口の中を清潔にする事を強く指導してません。抗生剤等の薬の服用、点滴だけの治療しかしてません。
歯科との連係があり、医者も、それを理解して、口腔のケアの指導、指示を、患者、家族、スタッフに指示してる病院では、《急性肺炎》を防いでいます。
歯医者、歯科医師会の劣等感、自信のなさ。
そして、東大病院には、《歯科》はありません。
天皇陛下が清潔な事は、勿論です。
しかし、抗生剤の投与、安静の事は報じてましたが、天皇陛下に口腔のケアを指導、指示したというのは聞きますん。
残念至極です。嘆きます。病気は薬で治すのではありません。薬はほんの手助けです。本人の治癒力を高める、1つの手段に過ぎません。
天皇陛下の口腔のケアにより努める事です。陛下を薬漬けにしない事です。
それを、歯科医、歯医者が、声に出して、大々的に訴えるべきです。
僕たち、心ある歯医者の声を、若い、歯医者が、中心になって伝える事です。
虚しいです。真面目な歯医者が儲からない悲劇的な制度にも、問題があるのですが…儲からない云々より、《食えない》ですからね。
まあ、これについては、稿を改めます。