ROYAL時計についてはあまり資料が残っておりません。
丸型のテンプ式時計が有名ですが、今回ご紹介するのは珍しい宮型の柱時計です。
この背面に残るラベルも今や有名ですね。
「ローヤル掛時計は日本最大の工場で生まれる最良の時計」という記載。
当時、日本最大の工場であった割には現存率が非常に低い「ローヤル時計」。
内部のムーブメントを観察すると左下に「S」の刻印がございます。
この「S」の意味することについては不明ですが、ムーブメントは当時のオリジナルのままと判断します。
時計側ゼンマイは新品に交換済です。
銀色の文字盤に「ROYAL」のロゴと「VENICE B」の表示があります。
剣の形状は凝った形で見栄えも申し分ございません。
剣の形状は凝った形で見栄えも良いです。
いつものように真鍮の金具(丁番、フック)類はクリーングの後、磨きを掛けております。
真鍮ビスについても新品と交換済みとなっております。
「6時」下辺りにケースの割れがございます。
上宮のレリーフもクリーングの後、磨きを掛けております。
「4時」の黒文字が少し擦れて薄くなっておりますが文字盤の状態は良いと思います。
半打ちなしの時打ちは渦リンの品質によるものなのか、非常に綺麗な音を響かせます。
オリジナル度の高い「ROYAL時計」の小ぶりな宮型柱時計は大変珍しいものです。
ROYAL時計VENICE B/昭和初期:¥28,000-(送料別)