福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

食物アレルギーへの対応 千葉市の場合

2012年04月19日 | 健康・病気

 食物アレルギーは、当事者になってみないと、なかなか実感がもてませんが、千葉市の場合、児童生徒の約3%余りの子どもたちが、何らかの食物アレルギーを持っています。

 

 たとえば、平成23年度の小学生は、52,566人中、1807人に食物アレルギーがあり、そのうちの半数以上の970人は、給食での対応を希望しています。

小学校での対応としては、牛乳の中止、給食室での除去、一部代替持参、全て持参 となっています。

 

 中学生は、24047人中887人に食物アレルギーがあり、6割近くの515人が給食での対応を希望しています。

中学校ではセンター方式をとっているために、自校方式の小学校のようには細やかな対応はできませんが、個別献立表を配布して、自己管理ができるような配慮もしています。

 

 家庭では、よくわかっている保護者が食事に気をくばることができますが、学校では一斉給食になっていますので、入学に際して不安に思われる方々も多いのではないでしょうか。

そういう声を受け、学校給食へのアレルギー対応に関して、一般質問でも取り上げてきましたが、この2月に千葉市教育委員会では、

『学校における食物アレルギー対応のてびき』     

http://www.city.chiba.jp/kyoiku/gakkokyoiku/hokentaiiku/download/allergiemanyualu.pdf

を作成しました。

 

 個別の支援プランの策定や、学校での職員の役割の明確化、アナフィラキシーショックなどの重い症状への対応をはじめ、すべての教職員が食物アレルギーについて理解することを基本にまとめられています。

 

 検討会には、医師や養護教諭、学校栄養士や教職員に加えて、当事者の保護者も加わったことにより、積極的な内容となっており、全国的にも先進的ではないでしょうか。

これを機会に、さらに食物アレルギーへの理解が進んで欲しいと思います。

 

 今までに食物アレルギーを取り上げた一般質問は、以下の通りです。

2008年3月18日 食育における学校給食

2008年6月20日 学校給食における食物アレルギーへの対応

 

 千葉市議会の会議録はこちらです。

http://asp.db-search.com/chiba-c/

 


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