先週の木曜日から九州は唐津方面に行っていました。
最大の目標は、子どもたちの人間関係能力を育てる実践についてお話を聞くためです。
福岡教育大学の小泉令三先生が中心となって開発されたプログラムを、小中学校の校長先生や生徒指導の先生方が学ぶ場があったので、そこに参加させていただきました。
小泉先生のプログラムはSEL-8Sというもので、このプログラムを実践することで子どもたちは、自己への気づき、他者への気づき、自己コントロール、対人関係、責任ある意思決定、生活上の問題防止のスキル、人生の重要事態に対処する能力、積極的貢献的な奉仕活動、について学んでいくことができます。
教科の学習は、「自己をしっかり捉え、他者とのかかわり方が身についている」ことと「規範意識と自尊心」が土台となっていないと身につかないのです。
私は今、暴力を受けた子どもたちの自己肯定感を回復する心理教育プログラムの実践をお手伝いしていますが、そのプログラムと似ている部分があり、とても興味があったので参加させていただきました。
身近に居る子どもたちにも、このプログラムが実践出来たらいいなあと思います。
半日の研修を終えれば、あとは自由です。
翌日、福岡の友人と会い、唐津の文化に思いっきり浸りました。
唐津城は工事中のため、ホテルから眺めて楽しむ。
まずは、江戸時代に町民によって作られ、補修しながら今でも唐津くんちで活躍している14台の曳山を見てみました。
大陸文化の影響を受けた高い芸術性に圧倒されます。
炭鉱主である高取伊好(これよし)のお屋敷。
欄間の彫り物や、杉戸に書かれた絵、数々の床の間の作り方、そして能舞台・・・と、実に繊細な意匠でした。
残念ながら室内は撮影禁止でしたので、こちらの高取邸のリーフレットをご覧ください。
そして鏡山の展望台から唐津市内を見下ろして、つく田で美味しいお寿司をいただき、虹の松原を抜けて福岡まで戻りました。
唐津には初めて行ったのですが、唐津城の殿様の影響をあまり受けていない町人文化の力強さを感じた旅でした。
なぜ影響を受けていないのかと言えば、転勤のあるローテーション殿様だったからのようです。
今度はもっとゆっくり滞在し、そして唐津くんちを見てみたい♪