福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

防災実務研修を受けました

2017年11月11日 | 都市問題



福祉のまちづくり支援室「ふくろうや」を任され、1年が経過した昨年2月に防火管理講習を受けました。
その後、今年の10月に正式にふくろうやの防火管理者になり、現在は緑消防署誉田出張所と消防計画の作成や消防訓練の実施などについてやりとりしながら学んでいます。

ようやくその任務について道筋が見え始めたところに、今度は「防災」実務の研修です。
千葉市消防総合センターで、3時間の講習を受けました。

消火器や避難具の使い方、傷病者の運び方など一人一人の実践が伴う結義な研修です。
日頃在りながらなかなか開けることのない器具に、使用できる状態で接するのはピリリと引き締まります。
 

その中で、特に重要だと感じたのは想定外の事態が起きた時に、如何に冷静に情報を伝えるかという実践でした。
警報発報ー現場への第一報伝達と共に現地確認ー関係機関への通報と共に現場への避難指示
というほぼ同時に行わねばならないことを、関係者でいかに正確に共有するか。

消防への通報、利用者や職員への周知など、情報伝達の体制を繰り返し確認しておくことが大切なことをあらためて思います。

行うことを言葉に出すことは、自分自身への確認と相手への伝達との意味があるということを自分の中に落とし込み、ふくろうやの訓練は
複数のスタッフの情報伝達と共有と、まずしなければならないことの確認、ここからだと思った次第です。


避難所運営のHUGゲームをやってみました

2017年10月30日 | 都市問題


台風の進路を気にしながらの日曜日
青少年育成委員会主催の大人が学ぶおとな塾に出席しました。
テーマは、避難所に来るだけで本当に大丈夫?part2「HUGゲームで避難所で起こる問題を体験しよう」

区役所からお借りしたカードで、避難所に来る様々な人々にどのような対応をするか、グループに分かれて話し合いながら振り分けてみました。
  
熊本地震以来課題としてクローズアップされたペットの取り扱い、車で避難してくる人の車中泊に頭を悩ませます。
マスコミへの対応、ボランティアの受け入れも、避難者の割り振りのさなかにどこまで出来るのだろうか?と疑問が湧きます。
避難者からの要望、行政からの情報などさまざまなことが次々と起こり、想像力を振り絞りました。

避難者も、高齢者、病気や障害の有無、妊婦、幼い子どもなどひとりひとりの状況は異なります。
自宅の全壊と半壊はどのように判断するのか。
それらのことを、一つずつ話し合って判断をしていきますが、実は対応に正解は無いことに気づきます。
また、避難所である学校の校内配置もわかっていないことに気づかされます。
  

天候が悪くて起震車や煙体験は出来ませんでしたが、このHUGゲームだけで十分に面白い経験ができました。

数年前に横浜市立大学で、子どもたちと共に避難所運営を実践している取り組みを見たことがあります。
今日のような学びを重ねて、ここでもやってみたいと思いました。
なぜならば、こういった体験の積み重ねることで、避難所に居合わせた誰もが互いを思いやり、そして自分で助かる人を増やしていくと感じたからです。



千葉駅の変貌を目の当たりにして

2016年11月21日 | 都市問題


そんなに頻繁に使わなかったのに、なぜか駅舎リニューアルの前後は毎日のように千葉駅を行き来していました。
おのずと新装オープンに興味が湧き、巻き込まれております。
2日目の夕方はお惣菜を買い込み、お茶などしてみました。
新宿から戻ったのですが、負けないくらいの人出に疲れちゃったから(^^;
そして、周囲をキョロキョロすると何と高校生の多いこと!
若者たちがいっぱいいます♪

何といってもわくわくしたのは新装オープンの日の早朝。
日曜日とあってそんなにお客さんも多くなく、記念式典前のざわざわと落ち着かない様子が新鮮でした。
そして、記念撮影用に設置されたパネルが外房線!
先日、孫たちと出かけた養老渓谷には同じパターンの小港鉄道版があったので、目を引きました。
   

モノレールから京成へとつながる通路には、先日お知らせした絵画のラッピングがしてあり、日赤の献血ルームも新しくきれいになっていました。
  

そして本日も千葉駅経由で都内へ。
これまで行き来していた1階の人通りはこんな感じ。
 

京成へとつながるエスカレーターを上がったところから見下ろしたSOGO方面はこんな感じ。
 

完全なる完成まではまだ2年はかかりそうです。

ホームから下に降りる階段はこんな風になっていて、まだちょっと戸惑います。
   

あの複雑な地下通路は、この次にお目見えするときはどのようなエキナカ商店街になっているのでしょうね。
今となっては懐かしい迷路です。

さて、千葉駅ビルの一人勝ちで周辺の千葉中央はどうなってしまうのか?
というのが、多くの方々の心配事です。

千葉らしさとか、癒しとか、豊かな緑とか、歴史と文化などがキーワードとなって、人々の回遊性を考えていくこと、それをオール千葉で取り組んでいくことが大切なのじゃなかろうか・・・と感じています。




ちばレポと公園のリニューアル

2016年10月27日 | 都市問題


これは、おゆみ野秋の道のターザンロープ。
子どもたちが大好きだった遊具ですが、現在は取り外されています。
 

おゆみ野には、春の道沿いにもターザンロープがありましたが、そちらは既に撤去されています。

秋の道公園のターザンロープがどうなるのか現状はどうなのか、正確な情報を共有したいと思い、ちばレポでレポートをしました。
レポート内容は
「撤去されたままうらびれ感漂う看板 元気が出るターザンロープつけてください。 経費はどのくらいかかりますか?」
我ながらちょっといやらしい表現とは思いつつも、正直な思いを伝えました。

それから3週間たたずして、詳しい回答が公表されました。
「レポートいただいたターザンロープについては、木製支柱の根際の腐蝕により、危険なため「使用禁止」とさせて頂きました。根際の腐蝕は、ドライバーが刺さる状態(写真のとおり)ですので、この遊具については撤去します。 なお、同規模程度の遊具を設置するには、およそ700万円程度の費用が必要となります。」

まだ頑丈そうに見える柱ですが、根元が朽ちているそうなのです。
  

それにしても700万円とは!
聞くところによると、緑区の遊具の更新予算は年間300~400万円とのことです。
これでは、数字上は足りないことは理解できます。

しかし、それでいいのだろうか?
という思いがふつふつと湧いています。

これから、設置後20~30年が経過した遊具は次々と更新のタイミングを迎えます。
少ない予算の中では次から次へと撤去も余儀なしです(^^;
果たしてどのように更新していくのか?
その判断基準はどのようになっているのでしょうか。

たとえば、おゆみ野は地域によっては子育て世帯の参入が見込まれ、今後も子どもが増えそうなところがあります。
一方で、高齢化が進み子どもが少なくなっていく地域もあります。

千葉市全体を眺めても、今後の人口構成はおおよそ予測がつきます。

となると、高齢化が進む公園は遊具よりベンチの設置が良いとかドッグランが良いとか。
20年30年先を見越して子どもが公園を使う可能性が高い地域は、身体を十分に動かせるような遊具を設置するとか、走り回れる広場にするとか。
人口構成の変化を踏まえた公園のリニューアル計画を市として持つべきではないかと考えます。
パークマネージメントとはそういうことではないかと思うのです。

そのうえで、市民参加でリニューアルをするというのは大歓迎。

方針無くして予算の範囲内で対応すれば、どこもかしこも中途半端なリニューアルになっていくことは火を見るより明らかです。
現場の悩みが理解できるだけに、市としての確固とした方針を再度聞いてみたいと思いました。

一方でちばレポに関しては、投稿と対応された内容をどのように検証しているのでしょうか。

たとえば議会では、レポーターの登録数とか投稿数とかを課題として取り上げる質問をよく耳にしますが、投稿内容を分析して施策に反映させようとする議論はあるのでしょうか。
投稿数の蓄積もありその対応はそれぞれ個別にされてきているので、それらの状況を総合的に分析して今後の施策づくりや予算編成に反映させるような議会での議論を聞いてみたいと思います。
ちばレポをとことん活かすことが、予算を認めた議会の責務でもあるのではないかな~と思う次第です(*^^)v


避難所は全能というのは幻想!?

2016年09月19日 | 都市問題


当日のお誘いになってしまいました。
9月19日(月・祝)
午後1時から、おゆみ野南中学校区青少年育成委員会主催の「おとな塾」を開催します。
今年のテーマは、
「避難所に来るだけで本当に大丈夫? part1」
いや、本当は大丈夫ではないのです。
避難所にさえ行けば、何とかなるというのは幻想です。

私たちが描いている避難所への期待は果たして現実的なものなのでしょうか。

今回は、NPO法人神奈川災害ボランティアネットワークの塩沢祥子さんをお招きして、女性や子どもが遭遇する避難所の問題についても話していただきます。

タイトルの後ろにpart1とついているのは、ここからシリーズで考え続けていきたいという企画チームの意気込みの現れです。

地域防災に関心のある方ならば、どなたでも大歓迎。
直接会場までお越しください。