福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

子どもの居場所は人づくりから

2018年09月02日 | 居場所づくり


千葉市では、子どもの居場所サポーターが活動をしています。

子どもの居場所サポーターとは、こどもカフェやプレーパークといった子どもの居場所でボランティアとして活動する大人のことです。(千葉市のホームページより)

数年前からその子どもの居場所サポーターに向けて研修の場を設けていますが、今年からさらにステップアップ講座としてSOS支援員の養成講座が始まりました。

千葉市のホームページでは次のように告知されていました。
【子どもの居場所サポーター養成講座、子どもSOS支援員養成講座】
 植草学園短期大学と千葉市との共催講座。
「子どもが信頼できる大人」、「子どもに信頼される大人」として、子どもの居場所や遊びの現場で活躍する人材育成を目指します。
30年度は「子どもSOS支援員養成講座」を新規開講し、更にレベルアップを図ります。
30年度開講講座(予定)
8月5日(日曜日)「子どもの居場所サポーター講座」※本年度は終了しました。
8月19日(日曜日)「子どもSOS支援員養成講座」(ケーススタディー)
9月2日(日曜日)「子どもSOS支援員養成講座」(フィールドワーク・講演)

私は、このうちのSOS支援員養成講座2回を受講しました。
8月19日は、植草学園千葉駅保育園の教室で子どもたちの姿を感じながら。
9月2日は、きぼーるの中央保健福祉センター内にて。

プログラムはとても面白く、
8月19日は
・子どもSOS支援の仕組み創出のアイディアを吉永真理先生からうかがい、
・対人関係能力と自尊感情の育成のために学習プログラムについて、実践を始められた元おゆみ野南中学校の平江正実校長先生と吉永先生に対談形式でお話しを聞きました。
午後は、
・子どもたちがSOSを出しにくい社会状況について田村光子先生のお話、
・高校生の中途退学者の課題とソーシャルスキルトレーニングについて、小栗貴弘先生のお話を伺いました。
  

9月2日は
・チャイルドラインの宇野京子さんと中村幸恵さんに、電話相談から見えてくる今日的な子どもたちの状況をうかがい、子どもの声の聴き方のロールプレイをし、
午後は、
・弁護士の藤谷護人さんから子どもに関する法制度の変遷と、包括的な制度づくりについてのアイディアをたくさん伺いました。
  

児童虐待の通告件数が増えている中、児童相談所の職員などを増やし、介入する権限を強化して子どもたちを守っていこうという流れが出来て行くのは心強い事です。
それは、国がしっかりやらねばならないことです。

しかし、それだけでは子どもたちは守れないし救えない。
子どもの人権を守って子どもの利益を最優先に考えられる人を増やし、プロよりも詳しいことを知っていていざという時は抱え込まないで関係機関につなぐ権限を行使できるボランティアが必要です。

また、点在する子どもの居場所にそういったボランティアの相談機能も備わっていると安心して一人一人が子どもたちと向き合えます。

本日の講義の中で、「大人の話は正論だからそれに対して自分たちは何も言えない」という子どもの声があると聞きました。
そんな風に子どもたちに思わせない信頼できる大人を増やす。
そんな人材育成の取り組みを千葉市には頑張ってやって欲しいですし、私自身もどこかで関わり続けて行きたいと改めて思ったのは、今回の受講の成果です。


コミュニティカフェ全国交流会

2018年03月06日 | 居場所づくり


毎週水曜日、千葉市緑区のおゆみ野にある「みんなの広場」というコミュニティスペースで、すいようカフェを開催しています。
このブログでも、たびたび登場します。
あらためて説明すると、午前11時から午後3時まで、「誰でも予約なしで」ふらりと訪れることが出来る場所です。
コーヒーや紅茶、日本茶など自由に飲むことができますので、「参加費=お茶代」として100円いただきます。

ランチタイムを挟みますので、お弁当を持ち込んでここで食べるも良し、まかないランチを1食500円で食べていただくのも良し、という場でです。

4時間いったい何をしているのかと言えば、井戸端会議、手仕事、ボランティア的活動、時々ミニ講座、時々体操、時々情報提供・・・と、その時々で異なります。

そんな居場所を2年半続けていたら、コミュニティカフェ全国交流会からお誘いをいただきました。
さまざまな居場所運営についてグループ討論の時間がある(午後3時~)ので、一つのグループを担当してほしいとのことです。


私自身はコミュニティカフェを運営しているという意識はなかったので少々迷いましたが、「すいようカフェ」と名付けている以上カフェなので、週にたった一度ですが一つの事例として話題提供できれば幸いだと思い、お引き受けしました。
私が担当するグループ討論のテーマは「高齢者を囲む多世代の居場所」としました。


前半は、コミュニティカフェ開設講座で学んだ方々からの発表と講評もあるとのことで、そちらも大いに関心があり楽しみです。

ということで、3月31日は、飯田橋の東京しごとセンターの地下2階にもぐって交流してまいります。
地域での居場所運営に関心のある方、現在居場所運営をなさっている方、ボランティアなどをしてみようと思っている方、こちらをのぞいてみませんか?

主催しているのは、公益社団法人 長寿社会文化協会(WAC)で、このイベントの詳細は、全国コミュニティカフェ・ネットワーク(略称:コミカフェ・ネット)のブログに掲載されています。





ふくろうカフェのぽかぽか祭り

2018年02月01日 | 居場所づくり


今年2回目の明朝の雪が心配ですが、明日2月2日はふくろうカフェのぽかぽか祭りです。
これはとてもとてもめでたいのです。

なぜとてもを2回も繰り返すほどめでたいのかと言えば、ふくろうカフェは開店して2年が経過しました。
その2年目の記念に開催するぽかぽか祭りは、2月2日。
そうです!
2のぞろ目なのです。
ぞろ目がめでたいという感覚は、もしかしたら古い感性かも知れませんが、ウキウキします。
 

ぽかぽか祭りではトン汁を作り、1杯100円で提供します。
常連のお客様には店内でお知らせしていますが、常連ではない方もこの機会にぜひお出かけください。
いつもは飲み物しかありませんので、明日はお得です。
ただし、雪が少々心配です。

ところで、ふくろうカフェはコーヒーなどを飲みながらくつろぐ場を地域の方々に提供していますが、一方で、地域の方々に野菜や花苗を買っていただいています。
これらは、ふくろうカフェの運営母体であるしいのみ園の利用者さんが就労作業で栽培したものです。
  

2年間で、地域の方々にも少しずつしいのみ園の事を理解していただいています。
折角の場所ですから、次年度はもっともっと大勢の方々に足を運んでいただきながら、地域課題に向き合う施設として努力していきたいと思います。

ということで、明日は足元が悪いかもしれませんが、ふくろうカフェにお越しください。
ふくろうカフェは、誉田駅から徒歩で3分ほど南に直進したところにあります。


明るく楽しく集い話す場 ふくろうカフェ

2018年01月04日 | 居場所づくり


本日1月4日から、誉田駅前の社会福祉法人心友会福祉のまちづくり支援室は仕事始めです。
1階のふくろうカフェも本日から通常営業を始めました。
2階のふくろう広場も早速今日から、高齢者の体操教室が開かれておりました。

さて、まちづくり支援室では昨年12月の初めに、2018年戌年の座右の銘を決めました。
それは「明楽集話」です。

スタッフミーティングでフリーディスカッションをして、それぞれが語った思いを文字にしたらこうなりました。
つまり、明るく楽しく集まって話しができる場にしたいね、と。

今年はご近所のお習字の先生のご厚意で、ふくろうカフェにステキな書を4点も飾ることが出来ました。
その先生から、こんなアドバイスをいただきました。
「スタッフも何か文字を書いたらどうでしょう。お客さんとの会話のきっかけになりますよ。」
グッドアドバイス!!!

そこで、スタッフの総意で生みだした座右の銘4文字熟語を一人一文字書いてみました。
図らずも、だんだん文字が大きくなり、話す場が強調されているようでとても楽しい掲示物になっています。

2018年初日の今日は、凧やお正月の花を飾り、カフェも新年らしい佇まいになりました。
  

今年もどうぞよろしくお願いします。


ふくろうや2号店より

2017年12月28日 | 居場所づくり


2017年も大変お世話になりました。
コミュニティカフェとして、地域づくりや子育て支援の広場として大勢の方々に利用していただきました。
7月からは開設時間を延長し、来店数も増えました。

また、カフェを訪れる方々とスタッフとが顔なじみになると、小さな相談も増えます。
ただ聞くだけのこと、聞くだけでは解決しないことなど様々ですが、ケースバイケースで相談につないだこともありました。
今年は、就労関係の相談が増えています。
働き方改革といわれながらも、まだまだ働きづらい世の中なのだと思います。

そんな時代に、私たちに何ができるかと自問自答し、少しだけでも羽根を休めて一息つける場になるよう、スタッフとともに努力していきたいと思います。


お正月の準備は昨日済ませました。
ご近所の方から立派な書を書いていただき、常連のお客さんからやわらかな絵をお借りしました。
来年は、ミニギャラリーも目指していこうかな。
 

今年は、明日29日まで営業しています。
1月は4日からお待ちしています。

良いお年をお迎えください。

社会福祉法人心友会理事 福祉のまちづくり支援室長 ふくろうや店長より♪