福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

成人の日

2016年01月11日 | 成人式


今日は成人の日。
千葉市でも成人を祝う会が開催され、新成人9133人のうち6675人、およそ73.1%が出席したそうです。
その後、公募の新成人と市長との新成人座談会や、市民有志による映画「生まれる」を見る会の開催など、新たな試みがあり、成人を迎え入れる大人の心意気を感じます。

新成人のみなさん、おめでとうございます。

さて、今年は成人式には出席しませんでしたが、新成人座談会は拝聴しました。


昨年からJCOMさんの協力でテレビ市長室として放映されています。
今年も、この日程で放映されるそうなので、ケーブルテレビが視聴できる環境がある方はご覧ください。


今年の座談会は、2部構成になっており、一部では千葉市のアイデンティティを意識して、加曽利貝塚、海辺、千葉氏、大賀ハスに関する出席者の認知度を問うような構成でした。
それぞれが千葉市に抱いているイメージを自由に語っていたこれまでに比べると、発言の自由度が狭まったように感じますが、一方で、彼らが気付いていなかった千葉市について知らせる機会になったと感じます。

第2部は、若者の地域参画、オリンピックとパラリンピック、選挙の3つをテーマに話し合いが進みました。
一人ひとりの思いや活動には、私たちが知らない取り組みもあります。
2020年のオリンピックにボランティアとして関わりたいとの思い、障がい児に関わってパラリンピックを彼らの参加の機会としたいという考え、警察署の評議員となったことから街をよく見るようになったとか、保育園児のために園庭を芝生化するボランティア活動などの報告がありました。
どんな活動も、今後の糧になっていくことと思います。

これからも、一緒に街をつくっていきましょう。


新成人を祝う会と座談会2015

2015年01月13日 | 成人式

【新成人のみなさんへ】
大人の仲間入り、おめでとうございます。
という言葉が、みなさんにとって嬉しいのかな?幸せなんだろうか?
漠然とそんな思いを抱きながら、今年の成人の日を迎えました。

なぜなら、大人たちが確たる自信なく曖昧に進んでいる社会状況に今はあると感じているからです。
多様性を大切にしながらも、これだけは守らなければならないという一線を再共有すべき時。
大人として社会的に認められたみなさんと、一緒に考えていきたいと心の底から思った成人の日でした。

千葉市では、新成人の皆さんのメッセージを求めています。
成人式を終えた今の気持ちを届けてください。

【今年の新成人】
今年の千葉市の新成人は9,631人。
(中央区1,911人、花見川区1,757人、稲毛区1,598人、若葉区1,564人、緑区1,398人、美浜区1,403人)
昨年の8,915人から増加しています。
全国的にも、昨年の121万人が今年は127万人となっており、団塊グランチャイルドの台頭です。
ちなみに、千葉県は62,755人(昨年は60,289人)です。
まもなく(1月17日)、阪神淡路大震災から20年を迎えますが、今年の新成人は当時生まれたばかりか、まだ生まれていなかったか。
阪神淡路大震災に関しては、共通体験として語るというより語り継いでいく仲間になります。
つまり、私たちの「語り継ぎたい、引き継ぎたいという意思」を伝えていかねばならない。
そんなところにも、私たち大人ひとりひとりの姿勢が問われているのだと感じます。

【式典に参加して】
千葉市の成人式は、以前は式典の部とお楽しみの部との二部構成で行われていましたが、数年前から一部構成となりました。
そのせいか、厳粛であるべき式典とお楽しみとが混在し、今年は2時間近くの式となりました。
参加者は6,946人で、千葉市の新成人の72%が一堂に会したことになります。
式典は自発的に退席する人や私語も多く、終始落ち着かない雰囲気でした(例年そうです)が、特に今年は、1人の新成人がステージに駆け上り、プランターがひっくり返り、のぼり旗を倒して駆け下りました。
当然、それ相応の責任は問われますが、行為の意味を考えました。
本人にとって、
一緒に騒いでいた仲間にとって、
会場に同席していた新成人にとって、
そして、彼らを育てた私たちにとって。
特に、子どもを大人にするという様々な機会を、今の社会が持っているかどうか。それを、社会の中に位置づけ、維持して行こうとしているかどうかについて、私たちは考えねばならないと思いました。

【新成人座談会】
お昼を済ませ、新成人座談会を傍聴しました。
会場のポートサイドタワー12階からは、富士山がうっすらと見え、海と空の青が綺麗でした。


今回は、座談会の様子を2回に分けて、テレビ市長室で放映するそうです。
したがって、詳細はそこでご覧になれますので、ここではごく簡単にご紹介します。
テーマ 1 地域参画と参画への意識
どんな活動をしているか。また、どんな風に情報が来れば良い?
・クリーン活動や救急講習
・中学生に通訳をしている。
・サークルで人形劇を子どもたちに見せている。
・祭り、夜灯し
・大学や企業など所属しているところからの情報
・モノレールの車内など、毎日目にする場所に掲示
テーマ 2 市民協働
ともにまちづくりをする道具として不具合などを通報する「ちばレポ」を開発した、という市長の投げかけに対し
・大学経由で自治体の話をして欲しい。
・ちばレポは使ってみたい。
・広めるなら、図書館、店、若い人が利用するところにチラシを置く。
テーマ 3 集客観光について
千葉市のいいところやもっとアピールした方がいいと思うところは?
・スケートリンクとウォータースライダーがあるプール
・自然が豊か
・プロスポーツが身近にある
・外国人を助けるボランティア活動が盛ん
・工場夜景が美しい
・千葉城
テーマ 4 選挙について
・握手会で政治家と話をして親しみが湧きファンになった。
選挙権を18歳に引き下げて欲しいという意見が出、それに対して
・18歳では、考え方がまだ確かではなく、親や周りに影響されるから、もっと学んでからの方がいい。
・関わることが第一歩で間違えてもいいし、意見は変わって行くから引き下げに賛成。
テーマ 5 好きな街は?
・五島列島。生まれた場所だから。自然が素晴らしい。
・おゆみ野 子どもと家族が一緒に過ごせる街だから
・池袋 趣味や専門の物が豊富にある
・土気 昭和の森
・昔の日本 近所と仲良しが好き
・成田市 外国人と出会える。東京でも出会えるがみんなが急いでいる感じがする。
・京都 街がきれい。
・千葉寺 歴史があるし、お年寄りが声をかけてくれる。
テーマ 6 千葉の良いところ
・幕張新都心
・病院が多い
・幕張メッセ アニメや音楽フェスタ
・老人が知らない子にも声をかけてくれる
市長から
一人でも多くの新成人に、皆さんのような思いを持ってほしい。そして、若い人たちに千葉市を盛り上げて欲しい。私たちも応えられるようにします。

千葉市成人を祝う会と新成人座談会 2014

2014年01月13日 | 成人式

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【新成人のみなさんへ】

 今朝、ツイッター で、

私事専念では済まされないのが大人です。新成人の皆さんには公についてたくさん知って欲しい。大言壮語なれど行動は私欲に基づいていないか。正義を都合良くふりまわしていないか。見抜く力をつけて欲しい。

と、ツイートしました。

今の大人社会を踏まえ、自戒の念を込めて呟きました。

自分自身のこと、自分の組織のこと以外はメリットがなければ我関せず。

そんな社会の風潮に心が折れそうになることもありますが、みなさん一緒に頑張りましょう。

 

 今年の千葉市の成人式は、ステージ前に制服の警備が入ったせいか、例年のようにツカツカとステージに歩み寄るような行為はなく、ざわつきもいつもよりは少ないように感じました。

式典は、明徳高校のチアリーディング、市長・議長・教育委員長からのメッセージ、来賓紹介、桜林高校の和太鼓、マリーンズの鈴木選手と恩師からのビデオメッセージ、ジェフの佐藤選手と日ハムの近藤選手の登壇、新宿小学校4年生(2分の1成人)のエール、二十歳の誓いの言葉、そして最後は、教職員有志のサポートによる大地讃頌全体合唱で幕を閉じるという、約1時間があっという間の、工夫されたものでした。

 

【逃げずに向き合う】

 Img_80951成人式を控えた10日に、熊谷市長に対して暴力的なツイートがなされました。

同じ頃、私の事務所にも某中学校の卒業生が式典を荒らす計画をしているという知らせがありました。

間もなく、熊谷市長がツイッターでそういった書き込みに向きあい、それなりの対応を表明するというやりとりがなされて波紋が広がりました。

無視しないで市長が向き合ったことは、新成人に対するどんなメッセージよりも意味があり貴重だったと思います。

 

【子どもの権利について】

 子どもたちを大人として送り出すにあたり、今回のことを踏まえ、子どもの権利とは何かをあらためて考えました。

私は、子どもならではの権利、絶対に保障すべき権利は、教えられることだと思っています。

食べることや眠ることをはじめとした生活のこと、自分の体を傷つけないこと、人の体も傷つけないこと、挨拶すること、コミュニケーションの取り方、さまざまな生活の知恵、学問、約束やマナーを守ること、ルールを守ること・・・これらは、まずは、周囲の大人の姿から真似、次に言葉や文字や体験から学ぶものです。

周囲の大人とは、親だけではなく社会全体です。

地域の大人同士が子どもたちに何を伝えていきたいかということを、果たして共有しているだろうか、そのことについて分かち合っているだろうか、と自省しています。

 

【今年の新成人】

 今年の千葉市の新成人は、8915人(平成25年11月1日現在)となっています。

昨年の8869人より、少し多いです。

千葉県の成人は、59931人(昨年は60592人)で、全国では121万人(昨年は122万人)です。

千葉県も全国も減少していますが、千葉市は増えていました。

区ごとの人数を付け加えると、

中央区1839人、花見川区1254人、稲毛区1728人、若葉区1379人、緑区1366人、美浜区1349人 となっています。

 

【新成人座談会】

 Img_81041午後から、市長と新成人有志とで行われた座談会を参観しました。

今年で4回目ですが、欠かさず拝聴しています。

なぜなら、若者の声を聞く機会が少ないといわれている日本社会において、行政が積極的に二十歳の意見を聞く場をもつことは、画期的だと考え、この取り組みを応援しているからです。

これだけではなく、千葉市は子どもの意見を聞く場を工夫して設けています。

 

 さて、今年の座談会も、大人が課題だと認識していることや見過ごしていた大切なことなど、若者らしい指摘がありました。

●千葉市のいいところ

  • 高校生の時に海辺を知り、今でも夕日を眺めて、たそがれるのが好き。
  • 昭和の森が良い。高台から見た初日の出が思い出。
  • コミュニティセンターの体育館を良く使うが、60歳くらいの大人に声をかけられて一緒にバトミントンをしたことがある。多世代が交流できる魅力がある。

●改善したいところ

  • 千葉駅周辺が、ごちゃごちゃしていてわかりづらい。
  • 障がいのある子たちが遊べる場所が少ない。
  • 海岸がゴミで汚れているので清掃団体を作ったらどうか。
  • クリーン活動に、子どもや家族連れは参加するが、若者の姿を見かけない。

●自分のまちを良くしたいという愛着を持つには

  • 県内の大学連携で大勢の参加が得られるようなイベント開催をし、学生のネットワークを作る。
  • フェイスブックページやゆるきゃらを作成する。
  • マリーンズやジェフなどのプロをもっと身近に感じるような取り組みをする。

(野球とサッカーの話で、しばし盛り上がる。マリンズに比べてジェフの認知か少ないのはなぜか・・・などなど。

●国際交流について

  • 案内板をユニバーサルにして、外国人にもわかりやすくする。
  • 国際千葉駅伝をもっと宣伝する。
  • イベントで外国人に屋台を出してもらい、交流の機会を増やす。
  • 東京オリンピック、富士山、和食などのブームを利用して、外国人に日本を好きになってもらい、また来たいと思ってもらえるようにする。

●この際、言っておきたいこと

  • Wifiがあると、故郷と繋がっていられると感じ、安心して滞在できる。外国人のためにも公共Wifiをもっと増やし、グローバルを目指してほしい。
  • 人口減少、少子高齢化はくい止められず、市の歳出も減らさねばならないから、ボランティアやNPOをもっと有効に活用する。
  • もっと若者が海外に行けるような援助を。海外に行けば、日本の良さや外国の凄さがわかる。
  • 公園の遊具がどんどん無くなっている。子どもの遊ぶ場や居場所をもっと増やしてほしい。
  • 千葉市のキャッチフレーズをつくるべき。たとえばマレーシアは「本当のアジア」というキャッチフレーズで人を呼び込んでいる。
  • 千葉駅周辺に魅力あるものを作って欲しい。ゲームセンターやパチンコばかりではなく、ふれあいやコミュニケーションが取れるような施設づくりを。
  • 千葉市と言えばこれ!というものができるといい。

 

 目からウロコの座談会でした。

何はともあれ、二十歳の門出、おめでとうございます。

皆さんの前途に幸多からんことを、心から願っています。

 


千葉市成人を祝う会 平成25年

2013年01月14日 | 成人式

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【新成人のみなさんへ】

 平成25年の成人式は、雨から大雪へと変わりました。

厳しい天候でしたが、地を固める門出となることと信じます。

新成人となられた皆さま、おめでとうございます。  

 

 成人式を経たら、自立した個人として社会に迎えられます。

しかしながら、自分とは何か、大人とは何かなど、簡単にはわかりません。

まして日本の社会は、どこに所属しているか、誰の関係者か、という繋がりを重要視する社会であり、個人を見極めることが苦手な社会です。

自らを律し、社会的な視点をもち、他者に気を配りながら自分を探していく長い道のりを歩んでいかねばなりません。

親を頼ることができるのも今日までです。

信頼できる仲間を見つけ、自ら決めることができ、責任を負えることの清々しさを、少しずつ味わってください。

 

【今年の新成人】

 Shoukosan_016ところで、今年の全国の新成人は122万人。

千葉県の新成人は、60,162人で、昨年と比べると0.9%減り、最多だった1994年の106,793人から43.7%減少しているとのことです(千葉日報による)。

一方、千葉市では8,869人が成人となりますが、何と、これは昨年と全く同数です。

 

【成人を祝う会】

 
 今日の成人式は天候が悪かったために、おそらく外で過ごすことができず、会場内にぎゅうぎゅう詰めで、朝からロビーは新成人でごった返しました。

千葉市の成人の集いは、若者による運営協議会が企画を進めています。

 

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 開会前のデモンストレーションには、千葉明徳高校が登場。

「ジャパン・カップ」日本選手権の優勝を目指して練習に励んでいるチアリーディング部の演技を見ることができました。

27名の部員が、活動しているそうですが、会場が一層華やぎます。

そして、10時半に開会です。

 

 本日の式典では、3名の方々から新成人に向けて励ましやお祝いの言葉がありました。

●初めに、市長から。

 成人を祝う会は他国にはなく、日本独特のものであり、埼玉県蕨市の成人祭が始まり。
成人を社会で祝おうとする国に生まれ育った幸せ知って欲しい。
また、この社会は、挑戦して失敗しても再チャレンジできる。

日々命の危機と向き合っている国もあり、みなさんは幸せな境遇である。
今日からみなさんは、支える側にまわり、期待している。

今まで支えられたことにも感謝を感じて欲しい・・・というような内容。

●次に、市議会議長から

 私は今39歳だが、20歳の成人式に何を考えていたか。

友だちに会おう、というくらいだ。

大人になるとはどういうことかを考えてみたが、いろいろな意味がある。

肉体的に 法律的に  社会的に大人になるが、社会的に大人になるとは、責任と個人の確立ではないかと思う。

しかし、正解はない・・・と。

●最後に、教育委員会委員長から

 みなさんは社会の重要な構成員。
札幌農学校のクラーク博士は、青年よ大志をいだけ!と言ったが、夢をもって欲しい。
日本は、今は厳しいが、だからこそ夢を持たなければ。
戦後の復興から立ちあがってきたのだから、頑張れるはず・・・。

そんなお話でした。

 

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 その後、アスリートや近所方々、中学校の先生方からビデオでメッセージが流れました。

これは例年通りです。

 

 次に、2分の1成人(10歳)の新宿小学校4年生が会場に駆けつけて、ステージ上でお祝いをしました。

 

 最後は、新成人代表の誓いの言葉を、美浜区の川本舞さんが述べ、そして大地讃頌を全員で合唱して閉会です。

 

 ところで、今年は20人くらいに集団が、ステージに駆け寄ろうとして何度もダッシュし、職員に止められるということを繰り返しました。

例年、何らかの目立つ行為をする新成人はいますが、今年はいつもより人数が多くて執拗だったので、目立ちました。

Shoukosan_022きちんと式に臨んでいる多くの新成人には、申し訳ないと感じました。

大人としての門出です。

20歳までに、場に応じたふさわしい態度を身につけさせられなかった原因は何か。

そのために、彼ら自身は何を失い、社会は何を負っていくのか、ということを考え、社会として共有しなければならないと思います。

子どもたちの社会化を、家庭や学校だけに任せてはいないか。

家庭では生活習慣上の身近な躾をし、学校では知識をしっかり教え、そして、社会の一員としての知恵やルールは地域でも伝えねばならないと感じます。

 

【新成人座談会】 

 
 午後からは、新成人座談会を参観しました。

今年で3回目です。

Shoukosan_036学生、福祉施設の職員、消防職員、自衛隊、日本在住の中国人、会社員・・・と、さまざまな立場の新成人が18人、市長と車座で話し合いをしました。

今年は、きぼーるが出来て、千葉市の子ども参画事業に関わって育った世代が成人となり、行政との顔が見える関係が築かれつつあるように感じます。

顔が見える関係とは、互いの存在を認識している、という意味においてです。

千葉市の事業のことを知っている若者(市民)と、千葉市も彼らの関与を受け入れてきた、ということです。

 

 新成人からは、こんなにたくさんの意見が出ました。

ご一読いただければと思います。

  • 子どもの遊び場  きぼーるのような場を子どもたちは望んでいるのではないか。
  • 市川の夜間中学で学び、そこで仲間作りをしたが、千葉市内にも夜間中学があれば、良い仲間ができる。
  • 外国人との交流をする国際交流協会のような組織を、もっと小さなエリアで作れないか。国際交流協会の活動を誰も知らない。
  • 国際交流に力を入れている高校にいたが、留学生を受け入れたり、模擬国連を推進していた。
  • 子どものためのまちづくりをこれからもしてほしい。
  • 自然を保ってほしい。都会のネオン良いが、緑の存在が落ち着くということを都内の大学に通い始めて感じた。
  • 千葉みなとのあたりは、空気が悪いので、緑をもっと増やしてほしい。
  • 良い環境と良い仲間に恵まれて訓練を受け、自然や仲間の必要性を知った。仲間意識を持ってほしい。
  • こどもカフェに行っているが、そこは異年齢の交流が良い。
  • こどもカフェは、みんなで話し合ったことが実現したものでうれしい。話し合う場も異年齢で意見を出し合った。
  • 介護をしているが、思いやりが大事。タメクチで利用者さんを傷つけたことがあるから。
  • SNSなど、他者を傷つけないよう気をつけたい。
  • 千葉市のSNSでは、千葉市の人にしかわからない千葉市の良さをもっと発信してはどうか。
  • 交通のことで困っている。JRは 津田沼までしか行かない。
  • モノレールが高い。もっとアピールを。都賀から千城台まで270円は高い。
  • (市長)モノレールの赤字の穴埋めは税金を使わなくちゃならないんだよ。学生の定期などは、検討できるかも。
  • 敷地内の木を分ける活動をしているので、職場に声をかけて。
  • 子育て教育は、家庭や学校だけでなく、地域でできないか。オレンジリボンの活動しているのに虐待が減らない。学校や家庭以外に子どもの居場所を作りたい。
  • (市長)秘密基地つくって遊んでいた人手を挙げて→半分くらいいる。
  • 中高でバレーホールをやっていたが、仲間の大切さを感じ、苦しい時に踏ん張れることも知った。
  • 生徒会は達成感ある。
  • (市長)他に、生徒会やった人はどうだった?
  • マニフェストでは、やりたいこと言うが、行事をこなすことでいっぱいだった。
  • 高校生活がつまらなくて、立候補した。
  • チーパスがとてもいい。
  • (市長)他の市でも同じようなことをやっているから、連携できるといいと思っている。
  • 会社に専門技術を持っている若い人がいない。
  • (市長)就職率高いのに、工業高校への進学が少ないのは何故なんだろう。
  • 卒業後は就職をしなければならないと思われているからではないか。(中学卒業の時点では)まだそこまで決められない。
  • 自分の言いたいことをスルーされることは良くないので、なくして行きたい。意見が言える社会を。


成人を祝う会2012

2012年01月09日 | 成人式

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 千葉市の成人を祝う会は今日でした。

新成人のみなさん、ようこそ大人の社会へ!そしておめでとうございます。

今年の新成人は8,869人で、昨年より41人の微増です。

全国の統計では今年の新成人は122万人、昨年は124万人ですから、全国規模では新成人は減少しているのです。

   

 さて、今年の成人式はどうなのかな・・・と毎年楽しみに会場に足を運びます。

空席が昨年より多いように感じましたが、参加率はどうだったのでしょう。    

式典の内容も、毎年少しずつ工夫され、今年はビデオメッセージが増えていました。

    

 昨年の3月には大震災があり、友人の死や復興の課題を乗り越えねばならない被災地の成人式に臨む若者の姿を報道を通して目にしています。

二十歳の門出としては重い荷を背負っていますが、決意を語る若者の凛とした姿に何度も胸を打たれています。

そのような中で迎えた千葉市の成人式です。

多かれ少なかれ、一人一人の中には、この震災を経て感じたことがあるのではないかと思います。

どんなに派手な格好でも、目立つパフォーマンスをしていても、今日の若者たちの心の中には、今までの二十歳が持ち得なかった何かがあると信じたいと思います。

     

  午後には新成人座談会を参観しました。

          

P1100242 まずは千葉市についてどう見ているか。

  • 気候が温暖で暮らしやすい。
  • 都市・農業・海など、多面的な良さがある。
  • モノレールはギネスにも載っているのにPRが不足している。沿線に魅力を持たせてはどうか。
  • 観光資源をもっと生み出す努力を

などの意見が出ました。

     

 参観していた議員が7人いたからか、市長から

「皆さんの地域の市議会議員のこと知ってる?」という問いかけがありました。

それに対しては、厳しい意見も出ましたが、それはそれで若者の感性なんだな、と神妙に受け止めました。

ところが市長いわく

「アクションを起こしてリアクションが無かった時には文句を言うべきであるけれど、アクションを起こしていないのに文句を言う資格はない

そこで、アクションを起こさないのはなぜか、この社会や国を変えるにはどうしたら良いか聞きたい・・・ということで、意見を言う場について話題が移りました。

    

 意見を言う場について、今は昔よりも、たくさんあるのに言わないのは何故かということで意見が交わされ、Face-to-Face、さし向いの関係が基盤にないと、よほどのことでない限り言えないということが、彼らの思いでした。

この座談会で様々な情報を得て、市も真剣に受け止めようとしていることを知った彼らからは次のような感想がでました。

  • 自分からアクションを起こして行政に関わっていきたい。
  • 市民の声を聞こうとしていることがわかった。声を聞いて実現したことも積極的に広報してほしい。
  • 意見が言える場があったことを知らないのはもったいなかった。
  • 信頼できないとアンケートにも書かないが、顔を合わせて話してみると、考えてくれていることがわかった。顔を合わせる場が欲しい。

             

 実は、私は、むやみに意見表明権を振り回して子どもの権利云々カンヌンいう大人は、あまり信じていません。

なぜならば、生身の信頼できる他者と向き合えるような関係性が、身近な地域でなかなか作れないのが今の子どもたちの現状だからです。

そういう中で育っている子どもたちの現状を変えていこうと真剣に考えるのが、今時の政策課題になる、と考えています。

まずは、そういう環境を取り戻す努力をしなければならないということを、改めて感じたのです。

地域がそうできるように仕向けるというのは、行政の仕事としては実に難易度の高いことでしょう。

まずは、今日のこの会のように、向き合って名を名乗り合って、さし向かいで耳を傾けていく取り組みを、地道に続けてほしいと思います。

    

追記 千葉市HPに以下掲載(2012年1月11日)

http://www.city.chiba.jp/kodomomirai/kodomomirai/kikaku/shinnsejinnzadannkai_2012.html