福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

譲り合いの精神で支えよう! 自転車の市民権

2016年07月11日 | 自転車施策


何日か前にこのブログで新しく敷かれた自転車レーンの勉強会についてご紹介しました。
この日曜日に開催され、びっくりするくらい活発な質疑応答がなされました。

講義をしてくださったのは、千葉市の自転車対策課と千葉南警察署のみなさん。

前半は「戦争体験を語る会」に参加していたために説明を聞くことは出来ませんでしたが、駆けつけた時は質問タイムに移っており、次から次へと質問が飛び交っていました。
歩道が走れない事に関するお作法について。
左側しか走れない事に関する戸惑いについて。
交差点を右折する際の様々なケースについて。
車道における車の立場での質問もたくさん出ました。

この日に集まったみなさんは、青少年育成委員の方々や民生委員の方々、さらには青少年相談員や補導員をされている方々です。
さらに、小中学校の教頭先生もお休み返上で参加し、学ばれました。
 

持ち帰ってきちんと伝えなければという思いゆえに、参加者には微に入り細に入った疑問が湧くのでしょう。
折角敷かれたレーンなので、ルールの周知をきちんとやっていかなければなりません。
これからですね。

これまでの自転車は、歩道においてはならず者、車道においては邪魔者・・・というような存在でした。
ある時期に歩道を走行するように仕向けられ、歩道を走るのが当たり前のように思われてきましたが、実は軽車両なのです。
環境にもよく、健康にも良く、手軽で便利な自転車が、快適に走行できるためには、自転車はもちろんこと、歩行者やドライバーの理解も必要です。

自転車が市民権を得ることで、新たな交通文化が醸成されるのではないかと感じます。
それは、譲り合いの文化。
歩行者に対しては自転車が、自転車に対して車が、それぞれ気を配り配慮することで、道路上での安全が守られます。
これは、交通に関することだけではなく、あらゆることに当てはまると気づきました。

 

学習会の帰途、こんな風に自転車レーンをスイスイと走っている自転車を見かけました。
しっかり左側通行です。
どうぞ、ご安全に♪


自転車マナーアップフェスタに参加しました

2013年10月19日 | 自転車施策

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 千葉市で初めて開催された自転車マナーアップフェスタ。

自転車施策についてアレコレ言い立ててきた者としては、もちろん応援しなければ!ということでのぞいてみました。

http://www.city.chiba.jp/shimin/shimin/service/jitensya_mana-up.html

 

 場所は花見川交通公園です。

ここは、千葉市内唯一の交通公園で花見川沿いにあり、サイクリングロードが脇を走っています。

 

 公園内には踏み切りや横断歩道もあり、自転車をレンタルできるので、遊びながら交通ルールを学ぶのに適した場所です。

立派な管理棟もあり、使いようによっては千葉市の自転車情報発信拠点となりうる施設です。

ここで、自転車マナーアップフェスタのようなイベント的啓発事業が、これまで行われてこなかったことが不思議なのかもしれません。

今回のような取り組みを今後どのように発展させていくか、知恵の絞りどころだと思います。

 

 
 さImg_66551て、本日のプログラムは、伝統的なオープニングで始まりました。

オープニングは市長のあいさつに始まり、千葉県トラック協会から寄贈された15台の新品自転車の贈呈とお披露目で幕を閉じました。

 

 カラフルでかわいい子ども用自転車が中心で、嬉しい贈り物で、オープニングの古めかしい雰囲気が少しリフレッシュされた気がします。

今日参加した子どもたちは、早速初乗りを楽しんでいました。

 

 
Img_66561 公園内で終日行われていたイベントは、自転車無料点検と
シュミレーターによる自転車の走行体験です。

 

 シュミレーターは、私もチャレンジしたかったのですが、子どもたちが待っていたので遠慮しました。

幼い子どもでも体験することができます。

おそるおそるペダルを漕ぎ始め、間もなく慣れていきますが、ブレーキのタイミングや左右確認の必要性などが学べます。

 

 

 
Img_66711 ドキドキしたのは、3時から始まったスケアード・ストレイトです。

スケアード・ストレイトとは、スタントマンによる交通事故の実演です。

衝撃的な状況を見て、予知能力を高め、

身を守るための意識啓発を目指している(と思われる)ものです。

 

 いわゆるショック療法ですが、ここで学んだ危険が、具体的なルールの必要性へとしっかり結びつくことが大切だと考えます。

その手法に、もう一工夫必要だと感じました。

 

 
 公園内を自転車走行する実技指導もあり、
座学と連動していました。

Img_66731座学はおまわりさんによる安全講習です。

自転車の安全5原則(車道走行原則・左側走行原則・歩行者優先原則・ルール遵守・子どもはヘルメット原則)を中心に講義を受けました。

 

 講義は教え込み形式でしたが、参加者同士が話し合って考えることができるような形式にした方が身に着くような気がします。

 

 自転車マナーアップフェスタに参加して、今後の自転車安全教育のあり方、自転車利用促進案、自転車の楽しみ方、自転車好きを増やして繋げる方法、自転車施策への市民参画・・・と、いろいろ思いつきました。

花見川交通公園使いこなし戦略を、まずは市民参加でたててみるのが良いのではないかと考えます。

 

 これまでの自転車施策に関する言及 

http://fukutani.blog.ocn.ne.jp/blog/cat6886086/

 

 


若葉区内を走りぬける

2013年06月24日 | 自転車施策

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 日頃、車ばかりを利用するせいか、自転車に乗っていると珍しがられますが、3年ほど前にお気に入りの自転車を手に入れ、時々楽しんでいます。

         
 
 Photo_4自転車関連の千葉市の施策は、放置自転車対策に始まり、駐輪場整備に取り組み、その後走行環境の整備へと移ってきています。

走行環境整備に向けては、市民とともに実走調査をするなど、市民感覚を取り入れながら計画作りが進んでいます。

 

 今の課題は、ソフト施策をどうするかということ。

自転車運転のルールの浸透、マナー啓発が必要だと感じます。

今年度は、自転車マナーアップフェスタも予定されています。

 

 そしてその先には、市民が楽しみながら自転車を利用する施策へと発展し、地に足のついた「自転車のまち」となっていくといいな、と思います。

走行環境調査を反映したマップについては、建設局長報告をご覧ください。

http://www.city.chiba.jp/kensetsu/somu/kyokutyou0408.html

 

 なんだかんだと言いながら、自転車で移動する自由さや清々しさは、体験してみないと実感できません。

健康にも環境もやさしい自転車、ということはさんざん言ってきましたが、身近で楽しんで安全に乗れる、ということが何よりです。

つい先日も、若葉区内を走ってみました。

 


Photo_3 農村地帯にサイクリングコースがあることをご存知ですか?

行けども行けども、青々とした水田が続き、千葉市農業の奥深さをしみじみ感じます。

 

 途中、足がワナワナするような坂にも遭遇しましたが、最後までペダルをこぐことに成功。

一人で走っていたら、降りて押していたことと思いますが、仲間と一緒だと、意地を発揮して頑張れます。

 

 この日は、千城台駅をスタートして、33㎞の疾走でした。

千葉市のお勧めのサイクリングルートがいくつかできたら素敵です。

その際には、ちょっと立ち寄れる珍しい場所、美味しいものがある場所、喉を潤す場所、歴史を感じる場所・・・など、散在しているとなおいいですね。

 

 Photo_2写真は、スタート前のまだ元気な時。

自転車にまたがり、生意気なことを言っていそうな様子です。

きつい上り坂でも頑張らざるを得なかったのは、ここで大見栄はったから(^_^;)

 

 自転車での小さな旅といえば、

「千葉徒然草」というブログに色々あります。

特に、千葉の川をさかのぼるお話はわくわくします。

ご参考までに紹介します。

http://sim.tea-nifty.com/chibature/cat22066143/index.html

 

 


桜に誘われ自転車のメンテナンス

2013年03月28日 | 自転車施策

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 一週間ぶりのブログ更新です。

おゆみ野の四季の道の桜が見事に咲いています。

ここ数日、肌寒い日が続いていますので、満開にあと一歩のところで桜の開花も踏みとどまり、入学式まで持ちこたえてくれるかも・・・と、希望をもち直しています。

 

 
Img_35131 先週は暖かな日が続いたので、自転車のメンテナンスをしました。

しばらく乗っていなかったために、油も切れ、タイヤの空気も抜けています。

ブレーキの調節やその他諸々について、購入したお店に持ち込んで点検をしてもらい、TSマークも取得しました。

TSマークとは、自動車のような車検制度がない自転車を、安全に利用するために整備することを促し、点検とともに事故の際の保障をする制度です。

詳しくは、下記のURLでご確認ください。

http://www.tmt.or.jp/safety/index2.html 

 

 
Img_35321 さて、これで安心して自転車を乗り回すことができるぞ!と思っていた矢先の寒さです。

同時に、身辺には、楽しいイベントだけではなく、重要な取り組みや予期せぬ出来事など、慌ただしい動きが多々おこり、しばらく自由きままなポタリング(自転車による徘徊)もお預けです。

この週末には、また自転車のハンドルを握り、春の街の香りを楽しみたいな、と思っています。


自転車でひた走る調査隊

2012年05月26日 | 自転車施策

 
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 千葉市内の道路を、市民と職員とが一緒になって実走し、自転車の走行環境について路線ごとにチェックをするという、調査が5月12日と19日に行われました。 

今年で3年目になる活動ですが、12日の調査には、私も参加しました。

 

 昨年は参加できず、1年間の空白があるせいか、調査体のメンバーがバージョンアップして力強くなっており、予想が狂いました。

お買い物感覚では落ちこぼれそうな、ハードな調査となっていたのです。

 

 
 ___2_2調査方法は、十数名の参加者を三つのグループに分けて、車道や歩道の幅、車の通行量と威圧感、路上駐車の様子、道路の状況、走りやすさ、などの項目について、路線ごとにチェックを入れていくというものです。

今年の調査エリアは美浜区です。

 

 美浜区は、アップダウンがなくて平らで走りやすいからラクな調査だろうと、高をくくっていました。

しかし、どんなに平らな場所でも、自転車はペダルをこぎ続けねば走らない、ということをうっかり忘れていました。

さらに、私のグループはツワモノの男どもばかりで、平均時速20㎞(私に合わせて結果的にそうなったのですが、本当はもっと早く走りたかったらしい)です。

私が足を引っ張って、終了予定時刻を1時間遅らせました(^_^;)

走行距離は30㎞です。

 

 さて、道路が広くて自転車で走りやすい環境にある美浜区ですが、走り終えての個人的な感想は以下の通りです。

  • Photo車道走行が十分なほど路側帯はあるが、歩道も十分すぎるほど広い結果、自転車は歩道を走ってしまう。
  • 歩道に植えてある街路樹について、見直す必要があるのではないか。緑は多ければ良いという考えで、一旦植えられた緑を減らすことはタブーであると思いこんでいたが、美しい景観と自転車が走りやすい十分な路側帯・・・という観点で見直してみると、不適当な個所もあるように思う。
  • 整備しやすいところから、水色にぬって自転車レーンにするという取り組みを既に行っているが、整備しにくい道路であっても、自転車利用者が格段に多いエリアは、構造を変えてでも整備を早く進める必要があるのではないか。
  • 路側帯を十分にとると、路上駐車も増える。警察との連携で違法駐車を減らすことがまずは、第一の安全対策。
  • 高齢者の自転車利用も目立ち、歩道を横隊走行したり、フラフラ走行する場面が多いので、一概に歩道幅を狭く・・・とも言い難いような気もする。
  • 右側通行(逆走)が多い。
  • 道路整備の観点で調査したが、乗り方のマナーが悪かったり、明らかにルール違反という場面に遭遇した。ハードとソフトとは一体で考える必要があるので、乗り方実態調査を、市民局でもやってみたら良いように感じる。

 

以上、が雑感です。

今後は、今までの調査データをもとに、マップ作りに取り組むのだそうです。

その際には、再度市民の皆さんに呼びかけ、ワークショップ形式で作り上げていきたいとのこと。

是非とも、参加して下さいね。