LOHASな日々@湘南

日々の暮らしの中にあるLOHASのヒントやちょっと素敵なことを徒然なるままに綴っていきます

お宿吉水の暮らし方

2012-03-17 01:38:12 | 本・映画


“母ちゃんが図書館で予約してた本がやっと来たよ。半年以上待たされたよ”

と父から手渡されたのがお宿「吉水」の女将の書いた『本当に大切にしたい日本の暮らし』

“お前をここに修行に入れようかって以前話してたんだよ”

って、前に話したのに覚えてないのかなー?吉水、とてもお世話になりました。懐かしい
チビが生まれる前だから、さかのぼること7,8年前!?当時田舎で宿をやりたいと夢見ていた私たちは銀座吉水の門をたたいたのです。・・・正確に言えば殿が。私はシャイでそんなことできませーん。ぐずぐずしてる私と対照的な殿は目標に向かって突き進むタイプ。かなり暴走気味ではあるものの、私たちはこれでバランスを取ってきた・・・のかな

熱烈な古民家LOVEの殿(なんてったってハンドルネームがKo Minka)だったので、私たちにいいかもしれないと長野のほうまで古民家を紹介していただいて連れて行っていただいたりしたこともありました。とりあえず、吉水の厨房に修行に来ない?という話もありました。
でも、どれも躊躇してしまったのです
女将とその息子さんとは色んな話をさせていただきましたが、そのとき強烈に印象に残っていたのが
「宿をするということが日常生活の延長線上にあること」
ということでした。日々の暮らしを丁寧につむぐ、まずはそこから、と。

テレビなし、電子レンジなし、本物の厳選された調味料しか使わないといったような暮らし方は私も実践していたけれど、なにせ根が大雑把。野菜の切り方ひとつこだわる吉水の厨房に入ったら色々と呆れられるんだろうなあ、とゆるゆるな私は吉水のストイックさに気後れしてしまったのです

宿という夢が遠のいたのにはほかにも色々と理由はあるけれど、でもこのとき女将と息子さんに言われたことも強く影響していて。これから子供も産むだろうし、まずは子育て。日常生活を丁寧に過ごして、たくさん人をおうちに呼んで、その延長線上に宿がありますよ、だから今は焦らなくていいんじゃないですか、って。
当時の私はなんかそれにいたく納得してしまった。でも、目標に突き進むタイプの殿にはただウダウダしてるようにしか写らないだろうから本当の気持ちは言えなかった。そして、今も日常を丁寧に紡いでるとは言いがたいので、これ書いてても殿に呆れられるんじゃないかと内心ドキドキしてるのだけれど

夢があるのっていい。そういう人は応援したくなる。
けれど、ないからって焦るものでも、恥じることでもない。
夢や目標を持たなきゃっていう脅迫観念みたいのが現代人にはどこかある気がする・・・のは気のせい?

宿をやりたくて、殿と古民家めぐりをしていたときこれはいけるかもと不動産会社の人を期待させてしまったことがありました。結局見送りますということを伝えたとき、はき捨てるようにその人が言ったのです。

「そういう人はね、いつまでたっても言い訳して結局は夢はかなわないんだよ。いろんな人見てきたけど、夢をかなえる人はすぐ行動に移すもんだ」

そんなようなこと。傷つきました。・・・若かったので(笑)。一理あると思う一方で、そうとも限らない、売れなかったからあなたがくやしいだけだと心の中で反発する自分もいて。その不動産会社の人自身が別に尊敬したいタイプではなかったので、気にはしないけど印象に残ったできごと。

本の中でも強調していたけれど、吉水の女将さんが一番伝えたかったことはこの不動産会社の人とは対照的でした。まずは足元。遠回りのようでも夢はそれから、って。
今の私は夢や目標を追いかけることはしなくて、今を大事に生きてればおのずと未来は見えてくるかな、とプロセスを楽しみ中。おいおい、一体いつ見えるんだ!?ってときどき焦りますが
時期と準備が整えば、あとは空から降ってくるハズ(笑)。

本を読んであらためて、何か世間に認められることをしなくたっていい、人に認知されなくったっていい、日常を丁寧に暮らしていくぞー、ってすがすがしい気分になりました。日常・・・雑な私にはそれが一番ハードルが高かったりするのだけれど
吉水の女将さんが提案しているちょっと前の日本の暮らしをみなが実践したら、エコだなんだと騒ぎ立てなくても、自然に自然と共生する暮らしになるんだなあ。

もう一つ、今この時期にこの本が来たこと、自分の中で思っていたこととシンクロしてびっくりしたのだけれど、長くなるのでそれはまた次回。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うろ覚えなんだけどね、 (MAUI ONION)
2012-03-19 13:11:20
阿部敏郎さんが、この世には劣ってる人も凄い人も無いんだよ。上下も無いんだよ。それは自我が作り出した幻想なんだよ。人間は唯の人間だというのを認めちゃおう。見たいな事をブログで言ってたよ~。
だから、エンロハちゃんはエンロハちゃんを生きてればOK!
あ、阿部さん知ってる?

Unknown (さっち)
2012-03-23 03:05:57
エンロハさんが言ってるの、その通りだと思うよ。
私は「夢」じゃなくて「役目」と言ってるけども、それを求めるならやっぱりまず足元からなんだな、って、そこをしっかりしない限り、見えてこないんだなって実感してます。

ぼんやりなのかもしれないけど、エンロハさんは、そういう一番大事なことは本能でわかってる感じ(←本能って。笑)未来が見えてくる・・・っていうか、毎日、未来が現実になってるみたいに思えるなぁ。目標を立てて追い求めなくても、毎日なりたい未来に向けて暮らしてたら気が付いたら叶ってるのかも。なんか、そういうのが、とってもエンロハさんっぽい♪あくまで私のイメージですけど。
お返事 (enjoy_lohas(管理人))
2012-03-31 21:43:53
》MAUI ONIONちゃん

うんうん、ありがとう。阿部敏郎さん、知らなかったけれど、私も最近善悪すらあまりない気がしてきていて。仏教的な考え方がしっくりくる今日この頃なの。ニュートラル。
私を生きるよ~。ありがとう。


》さっちさん

「役目」かあ。ナルホド。それぞれの持ってる役目ってあるよね、見失ってるだけで。足元、足元・・・う~ん、ぐらぐら(笑)。
毎日丁寧に生きて言って気づいたら叶ってるっていいよね。でも、たぶん宇宙の仕組みってそうなんだと思う。よーしっ。苦手な足元に目を向けますかあ(笑)。