引き続き、伊豆日記をお送りいたします。
伊豆には何度も行っていたけれど、マイカーなし生活になってからは初めて。というわけで、ガッタンごットン電車で行ったのですが、伊豆高原が近づいてくる辺りの景色の素晴らしさに息を飲みました。緑と海しか見えない!!!緑の風に乗って、空中を走ってるような錯覚。
電車の旅でしか味わえない景色にうっとりしつつ、これが一人旅ならなあ、とちらちら本音も浮かび上がりつつ・・・到着。おっ、下手だけど駅ターミナルもなんか南国の小さな空港みたいでいい!THE☆旅行って感じ(笑)!!
さて、現地での移動は基本歩きで、歩きが無理なところは電車も本数が少ないので、贅沢にもタクシーでした。なんか、運転手さんとの会話が新鮮~。うんうん旅行って感じぃ~2(笑)。地元出身の運転手さんの話しはやはり興味深いです。
お一人の方とはこんな会話↓
「いまは分譲して、たくさん宿泊施設がたってるけどねえ、ここいらは昔全部ゴルフ場だったんですよ。その辺の芝生はそのときのままです。地元の子供たちはみーんなここで遊ばせてもらってねえ。」
ゴルフ場が遊び場だなんて、観光地ならでは!ほおほお、地域密着型だったわけですな。
「遊ぶといっても、年功序列で並んで順番待ちなんです。なぜ順番が決まってるかっていうと、お客さんが多いときは人数からあぶれる子供が出てきて、みんなそれを狙ってた。あぶれ手当で100円ってのが出るんですよ」
へえ、へえー。眠たくなってきたチビチビのぎゃあぎゃあが耳障りだが、もっと聞きたいっ。
「これが嬉しくてねぇ。お弁当持ちで来てるから、100円のお駄賃もらって朝から晩まで遊べるわけですよ。山の中であけび採ったり・・・」
聞いてて嬉しくなりました。100円もらってガチャガチャとかじゃなくて、山の中であけび、ってところに。
田舎に生まれると都会的施設に憧れる人が多いけど、おじさんはちゃあんと山の中にいたんだぁ、って。そして、おじさんが自慢げにたずねます。
「ところで、どうして伊豆の海がこんなにキレイだか分かりますか?」
実は答えは知ってたけど、ぱっとは出てこず、「ビーチクリーンが盛んだから?」とかも思ってしまった。
「・・・広葉樹がたくさんがあるから、森があるからなんですよ」
そうそう、そうだった!いよっ、おじさん、いいこと言うわ~。なんだかね、環境活動家ではなく、地元を愛する地元のタクシーのおじさんから出た言葉だったから余計に嬉しくなっちゃったのです。まあ、もしかしたら仕事オフ時環境活動家かもしれませんが~。乗ったお客さんみんなにぜひぜひ、その話ししてほし~い。
森が作る豊かな土が、植物性プランクトンが川によって海に運ばれるから生物たちがイキイキとし、美しい海が作られる。だから“森は海の恋人”なんだなあ。聞くとナルホドと思うのだけれど、海や森単体を見てそのつながりはなかなか思いだせない。
自然は循環してて、みんなみーんな繋がってるのにね。それを忘れて、切り離してみてる人間サマって、賢いようでおバカさん。
そんな会話をしていたら、ちょうど田口ランディさんが、そのことブログに書いてました。
気仙沼にある『NPO法人森は海の恋人』・・・会員名簿も流され、一から出直しだそうです。でも、
「気仙沼の海は、復活します。恋人の森が健在だからです。」
と力強く書かれていて、なんだか感動してしまいました。すごいよ、すごいよー、自然!
やっぱり、これからの時代は学歴じゃない。生き抜く力、自然の中でやっていける力だわ。
自然学校をやっている知り合いが、
「原子力より、原始力を!」
と言ってたけど、ホントそう思う。
私には教えられないけど、子供たちにはそういう力を身につけていってもらいたいなあ。
切り取られた部分しか理解するのではなく、全体を、つながりを見れる洞察力を身につけてもらいたい。
そして、それを母にも教えてね。
※ちなみに写真の海は伊豆ではなく、我らが江ノ島~。街側ではなく、海側はこんなにもキレイ!!!
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