LOHASな日々@湘南

日々の暮らしの中にあるLOHASのヒントやちょっと素敵なことを徒然なるままに綴っていきます

『聖地巡礼』ツアー

2008-08-29 00:00:41 | 
 

明日はまたまた『地球交響曲』のDVD上映会。
前回その後に、先住民族エコツアーのことを書いて、続きは明日書きまーすと書いてから3週間以上経ってしまった・・・。いや、別に読みたい人がいるとは思えないけど(笑)、いい加減な自分にケジメをつけるために書いてみようっと

知床での2日目。
ちょっとハードなコースという『聖地巡礼』に父と相方が参加(といっても参加者はまたまた二人だけという贅沢なツアー)。ミーハーな私は、“聖地かあ。行ってみたいなあ・・・”なんて思ってたのだけれど、アイヌのガイドのHさんは、実はこのネーミングに違和感を覚えているそうなんです。

アイヌの人にとって、自然はどこも聖地であり祈りの場、特定の場所を聖地とすることには違和感があるようで・・・なるほど、って思いました!そうよね、森は神殿だものね。ただやはり興味を持ってもらえるようなツアータイトルにという協会の方針らしく、そのほうが多くの人に興味を持ってもらえるかと思うと、う~ん、なかなか難しい

さてさて、知床で熊の話を聞くたびに、星野道夫さんと彼のアラスカのことを思い出していました(行ったことはないけれどね)。相方も同じでそれをHさんに話してみたそうです。そうしたら、やっぱり風景も似てるんですって。そして、Hさんたちのアイヌグループと『地球交響曲第三番』に出てくるクリンギット族の人たちは交流があり、祖先の写真を見せたら「先祖は一緒なんじゃないか」って話になったそうです
なんて壮大で素敵なのぉ。目の前がぱあっと開けて、思いが太古にまでひとっ飛び。今のような科学技術が何もない時代に、星や風を頼りにカヌーだけであの広大な海原を渡り、祖先がつながってたと思うと感動します。ホクレアを思い出すなあ。そして、いまHさんたちはアイヌの伝統的な航海カヌー、イタオマチプを製作しているそう。こういう話を聞くとなんだか私涙が出そうになるんです。私は彼らにとってはヨソ者ではあるけれど、大切な方向性を教えてくれる彼らの伝統、失われてほしくないです。

ちなみに、相方に美瑛、サホロ、知床と8日間旅して、一番気に入った景色はどこ?と聞いたら、この『聖地巡礼』で山の上から見たオホーツク海だそう
ただ写真向きのきれいな風景だったら、きっと他にもっといっぱいあったと思う。けれど、自分の足で歩いて、アイヌのHさんに案内してもらったから、目に見える景色以上のものを相方も感じ、心に残ったんだと思います。

いろんなツアーがあるけれど、北海道に行くならぜひアイヌの人々の世界観に触れてみてはいかがでしょう?
きっとそこには、心を動かすような北海道が待っていることでしょう。私たちにそれを共有してくれる、アイヌの人たちに“ありがとう”と言いたいです。


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