LOHASな日々@湘南

日々の暮らしの中にあるLOHASのヒントやちょっと素敵なことを徒然なるままに綴っていきます

『愚者の智恵』

2008-08-28 03:03:43 | 本・映画
  


夏休みの読書感想文、チビ昼寝中に色々読みましたがほとんどが読み直した本だったので、新しく読んでガツーンときたコチラをご紹介
といっても、書かれたのは1990年なので、もう18年も前の対談集になります。久々に宮迫千鶴さんの『かぼちゃの生活』(立風書房)の中で紹介されていたのが、

  今田求仁生対談集
  『愚者の智恵 杜の心の語り部たち』(柏樹社)

対談相手は
・高橋延清(東京大学林学者)
・山野忠彦(樹医)
・志村ふくみ(染色家)
・西岡常一(宮大工)
・三上晃(樹木と交信:生体感知器発明)
・工藤父母道(自然保護:日本ナチュラリスト協会創設)

と、ちょっと固そうな内容だな~、今のお気楽極楽ふにゃふにゃな私に読めるかしら?なんて思ったのだけれど、インタビューワーである今田求仁生氏自体のエピソードにとっても惹かれたのです

肺癌で余命2,3ヶ月と宣告された今田氏。どうせ死ぬのだからと思い、素っ裸でブナの原生林の中に入っていたら、樹に癒されて末期癌が消えてしまったというもの。そして、彼がいうには人が一方的に自然に癒されるのではなく、樹と人間はお互いに癒しあえる存在だということ。
癌ではないけれど、同じく肺を患っている母が森へ行くと不思議と元気になるので、このエピソードを持つ著者の対談集が今回特に読みたくなったのです。

で、読んでみたら、あらまあ、なんとある意味マニアックなこと(笑)。マニアックといっても、どの人が語っていることも真理なので、とてもシンプル。でも、深くて深くて今の軟弱な私には受け止め、吸収するのに少し時間がかかりそうです。それほどまでに樹のいのちのメッセージは壮大でした

ちなみに内容はとてもスピリチュアル。精神世界ってなんだか地に足がついていないようで苦手なのだけれど、ここで語っている人たちはみな頭じゃなくて、体験を通して語っている地に足が付いている人たちばかり。だからかな?語られてることがすーっと入ってきました。

そして、どの人も口をそろえていうのは、自然の中で“いのちの営み”を見て育つ『原体験』の大切さ。これがあるとないとでは生き方が違ってくる!ほんとだわ、親としてチビにできることはせめてその環境を提供するということかしら。
私自身にはこの原体験がないから、自然が好きといっても自然の言葉が分からないんだと思います。しょせん頭から入って大人になってから実体験を求めて自然に繰り出していった派。いま、チビを通して遅まきながらその原体験をさせてもらっているのかも。ありがとう、チビ

こういう本を読むと、自分はこのままでいいのかといつも自問自答してしまいます。あ~ん、このままだとただいたずらに日々が過ぎていってしまうという焦り。将来の方向性、今のあり方もっと真剣に考えて行動に出なくっちゃ。
この本をきっかけに樹の声に耳を傾けたいな


* * * * * * * * * * * * * *
人気blogランキングへ(←LOHASのヒントは日常にあり!に“うんうん”と思っていただけた方は、ポチっとクリックで応援お願いしま~す)