マンゴーしいたけのつぶやき

いわゆる団塊の世代です。40年余の東京暮らしを経て、生まれた古里で織りなす珍道中の「つぶやき」になりそうです。

心のガン

2011年06月09日 20時00分09秒 | 日記
隣県の鹿児島市に入院している義兄の容体が悪く、
急遽お見舞いに行くことにしました。

義母の9人の子どもや、そのまた子どもたちとの親睦をと
近況を綴った『げんきじゃっどかい』の発行を始めたのが27年前。
9人の兄弟が通った小学校で、お盆に全員集合(40~50人)しての3回の運動会、
70をこした義母を先頭に、大人数で登った高千穂の峰。

右手でかすかに意思表示する義兄との思い出に、心が泣きます。
病院に響く路面電車の軌道のきしみは、明日も変わらないのでしょうが。


本題です。
東京ではグループホームの「世話人」をしていました。
統合失調症の方が地域で生活するための準備をする居場所です。
人によっては成年後見人が財産管理などの支援をします。
ここに来る前、私が担当していた9人の内5人がそうでした。
その後見人の一人の方の言い回しが今でも気になっています。

「あなたは心のガン、だから・・・」という伝家の宝刀みたいな諭し方にです。
私は統合失調症の方は脳の病気の一つであり、大部分の方は服薬により安定した
生活をされていると認識しています。
入退院を繰り返す方、閉鎖病棟からのステップアップが厳しい方も確かに少なくは
ありませんが、心のガンという文言には希望の芽が潰されそうな重さを感じます。
あわせて精神障害の方への偏見を助長する文言に化ける怖さを感じます。

あなたはどう思われますか?
多分明日、精神病棟で勤務経験のある妻や、いま都心の精神科に勤めている長女から
も一言二言ありそうですが。





コメント
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