SHOじいの独り言

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マンハッタンに住む

2010-08-30 14:27:04 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりの掲載です。

 現役時代の2000年に約6ヵ月間、あこがれのニューヨーク(以降NY)・マンハッタン(以降MH)に住み、郊外に通勤するというまさに夢のような貴重な体験をすることができた。NY市の郊外に当時勤めていた会社の子会社があり、そこへ技術支援のために長期出張していた。仕事の方はすべて英語で苦労も多かったが、何せあこがれのNYということで、出張というよりは毎日がお上りさんの旅行気分だった。

 住んでいたのはMHのど真ん中のアパート、歩いて10分の所にロバート・デ・ニーロとメリルストゥリープの映画「恋におちて」で有名なグランドセントラル駅があり、そこからメトロノース鉄道で通勤していた。普通のサラリーマンは郊外に住み、MHに通勤していたので真逆、つまり通勤地獄とは幸か不幸か無縁だった。途中ハーレム街や旧ヤンキースタジアムを通過する経路で、ゆったりと流れるハドソン川を眺めながらの通勤だった。

 滞在中は国連本部、自由の女神像、セントラルパーク、ウエストポイント等々、ほとんどの観光名所を堪能し、その頃には約3カ月が経過していた。残りの3カ月、土曜日は半日働いて午後は韓国スーパーで1週間分の日本食の買い出し、日曜日は朝ゆっくりと起きてブロードウエイで映画鑑賞のあと、近所の店で買った分厚いNYタイムズ日曜版を小脇に抱えていっぱしのニューヨーカー気取りの生活を送った。気候の良い時は摩天楼の谷間の公園で人間ウオッチングを楽しんだりもした。また、独立記念日の航空ショーでステルス戦闘機に出会えたのは幸運であった。

 アパートは家具・厨房設備等完備でオーブンもあり、煙検知器を気にしながら魚を焼いたりもした。特に牛肉が安かったので週末の夜は赤ワインを買ってきてステーキディナーを満喫した。

この時期、WTCはまだローワー・マンハッタンにさっそうとそびえ立っていた。

姫路文学館、文章講座、課題4:旅・心に残る場所