先日、JR姫路駅上り線で普通電車の発車を待っていた時のこと、”駅そば”
のユニホームを着た ”オバちゃん” が、隣ホームで発車寸前の新快速電車に
向かって傘を差し上げて前の方へ小走りに駆け抜けていきます、誰かの忘れ傘
だったのでしょう。その姿を見た時、なぜか「わたしゃビルのお掃除おばちゃん」
で始まり「おばちゃんおばちゃん、がんばってや、おばちゃん」で終わる笑福亭
仁鶴師匠の歌『おばちゃんのブルース』が頭をよぎったのです。
「持ち主の顔は憶えてるんやろか?」「新快速で間違いないのかな?」などと
勝手に心配していたら、新快速は発車してしまい、戻ってきたオバちゃんの手に
傘はありませんでした。思わず心で「おばちゃん、ようがんばったなおばちゃん!!」
と叫んでしまいました。もしも、傘の持ち主が外国の人だったらチョー感激しただろうな
と思いにふけっていたら、私の普通電車の発車時刻になっていました。